口約束だけで都市周辺のスラム街の居住者たちの問題が解決されることはない(5)
2015年05月27日付 Jam-e Jam紙

居住者の匿名化とスラム街問題

 社会学者らの指摘によれば、人が農村部から都市のスラム街に移住すると、その人の行動に対する〔国家権力によるものではない、住民相互の〕社会的監視はゼロになってしまうという。というのも、新たな土地ではその人のことを知る者は誰もおらず、そのためにその人は極めて容易に、社会の規範を破るような行動に走ってしまうからだ。

 その一方で、次のようなことも強調しておく必要があろう。まず、そのような人にはこれといった特別の能力も持ち合わせていない。というのも、そのような人は都市の周辺に広がるスラム街に移住した結果、農業や畜産業から離れて、別の職業を選択しなければならなくなるからだ。そのため、彼らはこれといった専門的技能を必要としない仕事に頼ることになり、こうしてこの問題は単純労働者や、非正規に不適切な車で乗客の移動に携わる〔白タク業の〕人たちの数を増加させてしまう。そして彼らの数が増えることで、より多くの問題が大都市に強いられてしまうのである。

 社会学者のムーサー・ヘドマトゴザール・ホシュデル氏も、イランにおけるスラム街問題の歴史について、ジャーメ・ジャム紙とのインタビューのなかで次のように述べている。

都市の近代化に伴って、スラム街現象も拡大していった。というのも、農民たちが自分の土地を手放し、非熟練労働者が多くの就業機会を見いだすようになったからだ。こうして、彼らは〔都市での〕仕事に従事するために、都市の周辺へと流れていったのである。

 同氏によると、イランでスラム街現象が広がるようになったのは、50年代〔※西暦で1970年代〕のことだという。とはいえ、時がたち、国の人口が増大するにつれて、スラム街に居住する人たちの数も〔1970年代よりも格段に〕増えていることを強調しなければならないだろう。

つづく


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(翻訳者:MI)
(記事ID:37764)