イランのチーター、215キロの大移動で記録樹立(2)
2015年05月31日付 Iran 紙


 モルテザー・エスラーミー・デフキャルディー氏はさらに、次のように付け加えた。

新たな写真が撮影され、イラン・チーター協会保全チームによって正確な調査が行われた結果、予想だにしていなかったことが起きたことが分かった。もしこの出来事が事実であるならば、チーター研究プロジェクトに関連したニュースのトップに位置付けられるものであることは分かっていたので、われわれとしてもより慎重に、正確を期して資料の精査を行った。

 結果は驚くべきものだった。なんと、1頭のオスのチーターが南ホラーサーン州タバスのナーイバンダーン野生動物保護区から、ヤズド州のアンジール渓谷野生動物保護区へと、215キロも移動していたからだ!

 エスラーミー氏は、このような移動はイランのチーターはもちろん、世界のチーターにおいても、記録に数えられるものであり、それ以前には類似の報告はなかったと強調している。

 アジア・チーター生息数保全国民計画のナヴィード・ゴリーハーニー理事もこの件について、

斑点模様のサンプルを数回にわたって何度も調査した結果、1390年〔2011/12年〕にタバスのナーイバンダーン地区でナショナル・ジオグラフィックのカメラによって撮影されたオスのチーターが、昨年(1393年)末〔2015年3月中旬〕に215キロもの距離を渡って、アンジール渓谷に移動したことを確信するに至った。

 と述べている。

 これまでのチーターの移動に関する記録としては、1388年から1390年〔西暦2009年から2012年〕にかけて、アンジール渓谷とスィヤーフクーフの2地点、計150キロを3度にわたって往復したイランのメスのチーターによるものが挙げられる。

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( 翻訳者:KBY )
( 記事ID:37844 )