イランの家庭問題〜疑心暗鬼生じて、生活暗闇に閉ざされる(1)
2015年06月10日付 Jam-e Jam紙


【ジャーメ・ジャム紙別冊タペシュ11面:レイラー・ホセインザーデ】〔夫婦が〕一緒に暮らすにあたってのもっとも重要な原則は、互いに対する信頼であり、それは両者が共有する必要がある。しかし、時にこの重要な要素は色あせ、「疑念」という名の苦痛を与える感情に取って代わられることがある。それはあたかも癩病のように人を苦しめ、その人の魂を破滅の炎へと引きずり込んでしまう。

 以下で示した切ないケースでは、一方の他方に対する疑念が高じて、他方のすることはどんなことも、一方に対する裏切りを証明するようになり、遂には夫婦間のいざこざは激しい対立、そして両者間の敬意と信頼の喪失をもたらしてしまう。今や、ナスタランとその夫の共同生活は、疑念によって崩壊の下り坂にあるのである。

あの娘は私たちの生活の敵

 結婚して2年になりますが、夫を愛しています。しかし私の心に生じたこの呪わしい疑念にどう対処したらよいのか、分かりません。私の家族にこんなことを嗅ぎつけられたくはありません。全ては、あの若い女が秘書として夫の会社に入社したことがきっかけです。

 最初は、彼女の存在は私にとって大したものではありませんでした。しかししばらくして、私が夫に疑念を抱くきっかけとなる出来事が、複数起きました。

 この女が入社する前は、夫は就業時間がすぎると、すぐ家に帰ってきたものでした。ところが彼女の出現とともに、夫は遅くまで会社に残るようになったのです。帰ってきても、二言三言私に声をかけるだけで、部屋に行ってしまうようになりました。彼の行動は変わってしまい、私もいい気分がしませんでした。

 ある日、夕食を作っていると、彼の声が聞こえてきました。手を止めて彼の部屋のドアの前に立ちました。話している内容から、新しい秘書が夫の同僚とうまくいかず、そのために夫に仲裁してもらうために、今〔女が夫のところに〕電話をかけてきたのだ、ということが分かりました

 私をイラつかせたのは、あの女の口調でした。あの女は、まるで何年もの付き合いのある友人であるかのように、夫と話すのです。私は我慢ができなくなり、部屋に入りました。すると、夫は慌てて秘書に別れを告げて、電話を切ったのです。夫の行動に対して不愉快な気分になった私は、ドアをバタンと閉めて、別の部屋へ行き、錠をかけました。夫はドアの前に来て、「僕が誰とでもああいう風な話し方をするのは、君も知っているだろう?」と言ってきました。たしかにそうです。でも、何故か奥底の方で、心が穏やかではなかったのです。

つづく


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(翻訳者:IM)
(記事ID:37897)