イラン国民、「聖なる防衛」の殉教者たちに対し後世に語り継がれる別れを告げる(3)
2015年06月17日付 Jam-e Jam 紙


レザーイー元革命防衛隊総司令官、核交渉団に勧告

 レザーイー氏はバハーレスターン広場に集まった参加者らからあがった「アメリカに死を」のシュプレヒコールに応じる形で、次のように述べた。

テーブルの向こう側で彼ら〔=5+1諸国、特にアメリカ〕と向き合って座っている我らが核交渉団は、この声をよく聞くべきだ。そしてこの声は真剣で現実のものであるということ、イスラーム的イランの独立と名誉のためなら血の最後の一滴まで捧げることも厭わぬ若者たちの、心の奥底から湧きあがった声であるということを理解すべきだ。

 レザーイー氏のこの発言に対し、〔集まった人々は〕歓喜の声をあげ、「妥協にノー、アメリカとの戦いでの屈服にノー」を叫んだ。

 同氏はさらに、次のように続けた。

海外のジャーナリストたちが、イラン国民の真の声であるこの叫びを世界の人々の耳に届けてくれることを望む。そして、イラン国民が後退するようなことは決してないこと、イマーム〔・ホメイニー〕と革命、そして〔ハーメネイー〕最高指導者の道をこれからも継続させるであろうということを知って頂きたいと思う。我らがイランにおいて、誤ったシグナルを世界に発信しないで頂きたい。現実とは異なる声を、イラン国民の声であるかのように提示しないで頂きたい。我々には飲む水もない、国は〔世界中の国々によって〕包囲されてしまった、自分の足では立つこともできなくなってしまった、などと言わないで頂きたい。

※訳注:「誤ったシグナル」や「我々には飲む水もない」云々の発言は、先日の記者会見で、ロウハーニー大統領が、欧米による制裁があらゆる分野に及んでいること、農業用水や都市住民の飲み水を確保するためのダム建設のための資金に対しても及んでいることなどを指摘したことに呼応したもの。レザーイー氏は大統領が制裁の効果を誇張しすぎており、そのような誇張によって核問題をめぐる欧米諸国との「妥協」を正当化しようとしているとして、大統領を暗に批判している。

つづく


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( 翻訳者:IM )
( 記事ID:37979 )