オジャラン・HDP面会―展開に不満表明
2015年08月06日付 Radikal 紙

クルド問題の解決プロセスが中断している中、国境に放置されているクルド人民防衛隊(YPG)の隊員十三人の遺体をめぐり、政府代表と国民の民主主義党(HDP)のイムラル代表団が再び集まった。公安治安庁(KGM)はHDPに、オジャラン氏が解決プロセスの現状を招いた全ての要素を「激しく非難」している、とのメッセージを伝えた。

イムラル刑務所に出向いたHDPの代表団はアブドゥッラー・オジャラン氏と面会できなかったが、政府代表との会談は続いている。アル・ジャズィーラのゴンジャ・シェナイ記者の報道によると、この会談の中でオジャラン氏は、解決プロセスの現状を招いた「あらゆる要素」を激しく非難した。オジャラン氏と政府代表の面会でのこの発言は、公安治安庁によってHDPの代表に伝えられたという。
同庁とHDP代表の会談は、YPGに参加し、ISとの戦闘で命を落とした十三人の遺体がハブル国境ゲートで放置されている問題の解決のため実施された。今月四日の夜に開かれ、公安治安庁のムハッメト・デルビシュオール氏、HDPのイドリス・バルケン氏とスッル・スュレイヤ・オンデル氏が出席。大部分は前述の問題が協議された。

■オジャランは激しく非難している

会談の終盤、話題はクルド問題の解決プロセスに及んだ。HDP側は、イムラル刑務所訪問の要望を公安治安庁のデルビシュオール氏へ再度申し出た。この要求に対する反応は得られなかったが、HDP側は「政府も真剣に解決プロセスの重要性を議論している」という見方で会談を終えた。会談でHDP側に、最近の状況にも関わらず、最新の世論調査で解決プロセスに対する世論の支持が七割にのぼったという情報が示されたという。
デルビシュオール氏との会談で最もHDP側の注意を引いた伝達事項は、オジャラン氏のコメントに関するものだ。HDP側の「オジャラン氏との面会は続いているか」という質問にKGMの責任者は「続いている」と応じ、オジャラン氏の健康状態に問題はないと伝えた。政府側は、オジャラン氏の解決プロセスの現状に対する見解も手短に説明した。オジャラン氏が「全員を激しく非難」しており、解決プロセスはこのような状況に陥るべきでなかったと考え、そのため「この状況を防げなかった全員を非難」しているとバルカン氏とオンデル氏に告げた。情報によると、政府代表とオジャラン氏の最後の会談は「ごく最近の日付で」行われ、今後も続く見込みだ。

■2日後にデミルタシュ共同党首が動いた

この会談の2日後の朝、HDPのセラハッティン・デミルタシュ共同党首がブリュッセルを訪れた。デミルタシュ党首が以前から計画していたブリュッセルでの接触は、この日に予定されていた記者会見が夜遅い時間に中止されたため注目された。デミルタシュ党首がブリュッセルでクルド社会連合(KCK)関係者、および元クルド系民主党(DEP)国会議員のズベイル・アイダル氏とレムジ・カルタル氏と集まることが予想されている。

■必要ならカンディルへ

これらの接触が解決プロセスにおいてどのような意味を持ったか、また今後の方向性は、来週の頭にHDPで検証される。この中で、トルコ軍による軍事作戦で、一般市民が命を落としているという主張を調査するためカンディルのクルディスタン労働者党(PKK)本部を訪れたHDP代表がもたらす情報や、KCK関係者との接触についても協議する予定だ。その後、必要が生じた場合はHDPのイムラル代表もカンディルへ出向くという。

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( 翻訳者:川原田喜子 )
( 記事ID:38379 )