専門家「ムッラー・オマルの死はターリバーン勢力の崩壊をもたらすだろう」(3)
2015年07月30日付 Jam-e Jam 紙
--この情報と同時期に伝えられた別の情報として、パキスタンのテロ組織「ラシュカレ・ジャングヴィ(Lashkar-e-Jhangvi)」の指導者マーリク・イスハークが殺害されたという情報があります。この出来事は、パキスタン政府の政策に変化が生じているという意味で捉えることができるのでしょうか?
〔パキスタン国家の〕権力の中枢を占めていると考えられているパキスタン情報局は、多くの過激組織やテロ組織の秘密を握っていると、多くの人が考えている。こうしたことから、〔パキスタンでは〕司法機関にイスハークのような人物を取り締まる力はあまりない。周知のように、彼はこれまでに数回にわたって投獄されているが、その度にたやすく脱獄したり、釈放されたりしてきたのも、そのような理由による。
しかしながら、パキスタンの政策に変化が生じるようになったのは、欧米諸国の圧力が原因である。パキスタンの政策が、これらの〔過激なテロ〕組織が増長する原因となっているとの結論に、彼らも達したのである。こうした組織やグループは、イスラーム諸国のみならず、今や西洋・ヨーロッパ諸国でも〔テロ〕行為に手を染めるようになっている。
他方、インドもパキスタン政府に対し圧力をかけている。報道ではあまり注目されてはいないが、実際にあったその他の重要な出来事として、次のようなものがある。すなわち、これらの〔テロ〕組織に対するパキスタンの支援をやめさせるためには、パキスタンが採っているのと同じ政策を採る必要があるとの結論に、インドおよびアフガニスタンの治安組織もしばらく前に達したというのだ。
パキスタン政府はこの政策によって悪影響を被ることになるだろう。というのも、
バローチスターン州や国境州〔※部族地域のことか?〕などの一部の地域では、パキスタン中央政府の意に反する行為に手を染めている組織が複数存在するからである。
このように、パキスタン政府もまた、自らがアフガニスタンやインドに対して行ってきたのとまさに同じ行為〔がアフガニスタンやインドによって行われているの〕を目の当たりにしているのである。こうしたことから、彼らも自らの政策の変更を余儀なくされているのだ。
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( 翻訳者:SHN )
( 記事ID:38443 )