アンカラ地下鉄ケチオレン線、12年経過しようやく来春開通
2015年08月22日付 Hurriyet 紙


12年前に着工された地下鉄ケチオレン線の開通が、「トンネル掘削における不調」や「電気機械系統の入札の中止」を理由に遅れることを明らかにしたケチオレン市市長のムスタファ氏は、以下のように日付を提示した:「2016年の上旬には営業を始めることを期待している」

約12年前に建設が始められ、全く終わらなかった地下鉄ケチオレン線のメジディエ駅で、労働者の一人が高所から落下して亡くなったことで、地下鉄建設は再び注目を集めた。2003年7月15日に広域市により建設が始められ、2005年に終了が予定されていた地下鉄ケチオレン線の建設は、12年が経過したのにもかかわらず、未だに終わっていない。運輸・海事・通信省へまわされた地下鉄建設の作業が続く中、2014年2月17日の地下鉄スィンジャン線の開通式でスピーチをした当時のレジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、「ケチオレン線も年末に試走行を始め、2015年に営業を始める」と話した。街の住人は、「地下鉄が提示した開通の日付は全く守られなかった」と述べた。地下鉄建設が一刻も早く終わることを望んでいると述べるケチオレン市市長のムスタファ・アク氏は、地下鉄の現況に関してヒュッリエット紙アンカラ支局に以下のように話した。

■遅れの原因は不運である

「私たちが省から得た情報によれば、いくつかの不運なことが起こったために、この遅れが起こった。地下鉄ケチオレン線は全て地下になる。地下では二つの問題と直面した。一つ目の問題は、掘削機でトンネルが掘れなかったために、爆破システムでトンネルがつくられたこと。二つ目の問題は、電気機械系統の入札が中止されたことだ。これも深刻な遅れの原因となった。地下鉄線は、川の下も通っている。これはいつも水と出くわすという意味になる。現在の作業では障害や停滞は問題になっていない。技術的、法的な理由により、遅れが起こっていることが問題となっている。

■あらゆる支援をしている

地下鉄工事は続いている。特に細かい作業は完了された。駅は完成し、電気機械系統の入札を待っている。入札と共に、車両が搬入されるだろう。運輸・海事・通信省が、私たちに、今年の年末には地下鉄で試走行を始めるという情報をくれた。2016年の上旬に営業を始めることを期待している。地下鉄が一刻も早く完成することを望んでいる。完了のためのあらゆる支援をしている。」

■事故は国会の話題の中心に

一方、CHP所属のアンカラ選出国会議員であるムラト・エミル氏は、メフメト・カラユジュさんが亡くなった後、地下鉄での作業に関して国会へ質問書を提出した。カラユジュさんが、駅の換気口にある格子をつなげていたプラスチックのバンドが壊れた結果、10mの高さからコンクリートの床に落下したことを思いださせたエミル議員は、事故が怠慢の連鎖の結果として起こったことや、何キロもする鉄の格子がプラスチックのバンドで固定されていたことが、労働災害を招いたことを述べた。エミル議員は、質問書で以下のような質問をした:
「前述の労働環境でリスク分析が行われ、それに基づいた必要な安全対策が行われていたのだろうか?労働者に対し、労働に関する基本的な労働衛生教育や、労働安全教育、またこの工事のための特別な労働安全教育は行われていたのだろうか?労働者は高所労働教育と高所で働くことのできる免許を与えられていたのだろうか?高所で働く人が必ず使用しなければいけないヘルメットと命綱のような道具が、この事故が起こった時になぜ使われていなかったのだろうか?労働時にこれらの道具を使わせる責任を持つ人に対して、何らかの捜査が始められたのだろうか?」

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( 翻訳者:白尾みさき )
( 記事ID:38487 )