「私たちの身体を被う宝」―文化遺産庁、イランの民族衣装の登録・整備を計画(2)
2015年08月06日付 Jam-e Jam 紙


40点に及ぶイラン民族衣装が展示

 文化遺産観光庁研究所の人類学研究室は、ここ数年この重要な課題に取り組んできた機関のひとつだ。

 人類学研究室長のアリーレザー・ハサンザーデ博士は、同研究室の専門家らがイランの各民族の衣装の〔文化財としての〕登録のために、過去10年間にわたってさまざまな調査をおこなってきたと述べ、ジャーメ・ジャム紙に「1385年〔西暦2006年〕にケルマーンでイラン人類学70周年記念会議が催され、当研究室が収集した作品の一部がケルマーン州文化遺産局に寄贈されました」と話した。

 同氏によると、イランを構成する各民族の衣装コレクションの一部は研究室がシーラーズに移転する際に破損してしまい、現在これらの衣装を再整備することで、本年度中に展示会を開催すべく鋭意努力しているところだという。

 同氏によると、第一段階としてイランの各民族の衣装40点が整えられ、展示に向けた準備が行われているという。〔‥‥〕同氏はまた、イランの各民族の衣装の真正なるサンプルを展示することは、研究者やアーティストたちに一次資料を用意することを意味するのであり、それは美学的にも、また我が国の文化的・歴史的根源〔の探究〕といった点からも注目に値することだと指摘した上で、

我が国のアーティストやデザイナーたちも、新たなイラン=イスラーム的ファッションを創造するにあたって、こうした作品からインスピレーションを得ることが可能でしょう。

 と語った。

つづく


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( 翻訳者:EM )
( 記事ID:38496 )