息を吸うのも禁止!—ダーイシュが導入した驚くべき法律の数々(1)
2015年08月19日付 Jam-e Jam 紙


【ジャーメ・ジャム紙別冊タペシュ8-9面:ネギーン・バーゲリー】

はじめに

 その名を口にすると、まず最初に恐怖が心を混乱した状態に陥らせる。ダーイシュは権力の座に就いて以降、驚くべき法律の数々を導入してきた。ボロの黒衣を纏った彼らにとって、これらの法律を無視することは、これまた驚くべき刑罰を伴うものとなる。

 こうした中、ダーイシュの制定した諸々の法律を互いに競わせるならば、「もっとも驚くべき法律グランプリ」の栄冠は「かみつき女〔の刑〕」、「ハト飼育禁止令」、そして「洋式トイレ禁止令」の三つに贈ることができるだろう。

 以下でお読みになるのは、このテロ組織が導入してきた驚くべき法律の数々についてである。

愚かであれ

 ダーイシュの指導者たちは、他の人々が読書に向かおうとするのをよしとしない。ダーイシュ配下の者たちは2015年の初めに、約2千冊の本をモウスル(モスル)〔イラク北部の都市、バグダードより約400km北西に位置〕の中央図書館から搬出してしまった。イスラームに関する資料を除いて、その他の哲学や文化、科学、他の分野に関する本、さらには児童書すら、ダーイシュによって本棚から外されてしまったのである。

 また、昨年ダーイシュはモスルの学校教育のカリキュラムを変更した。このテロ組織は、新学年の開始に伴って、文学や歴史、芸術、そして(少数派向けの)キリスト教学の授業が、モスルおよび周辺の街に住む生徒たちの授業カリキュラムから永遠に排除される旨を発表したのである。

つづく


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( 翻訳者:YS )
( 記事ID:38611 )