息を吸うのも禁止!―ダーイシュが導入した驚くべき法律の数々(2)
2015年08月19日付 Jam-e Jam 紙


 ダーイシュの見解によれば、いかなる〔民間〕メディアも活動してはならない。このため、彼らはモスルにおいてラジオの使用も禁止にしたのである。これが発表されたのは、市場からラジオを購入した一部の市民が警察官らによって鞭打ち刑に処せられた時のことである。

 ダーイシュが依拠するリサーラ(宗教論文)によれば、教育を目的にイスラーム諸国を訪れる教師たちはスパイであり、彼らの目的は有害かつ非宗教的な考えを普及させることにあるとされる。

 またこれらのテロリストたちは、初等教育を学ぶ児童には2万5千ディナール〔※イラクの通貨、日本円にして約2600円〕、中等教育を学ぶ生徒には5万ディーナール、大学生には7万5千ディーナールを月謝として支払うよう強いている。

花嫁と花婿、そしてテロの支配

 テロ組織ダーイシュは、諸々の新たな法律を導入した際、結婚指輪の使用を禁じた。この法律は読者のみなさんにとって、おかしくてつい笑みを浮かべてしまうようなものだっただろうか。よろしい。もしダーイシュ評議会が指輪を禁止した理由を聞いたら、みなさんはきっとゲラゲラと大声を上げて笑ってしまうことだろう。

 彼らの信じるところによると、婚約者両名ないし夫婦が結婚指輪を使用することで一生添い遂げられるなどと主張するようなことをすれば、それは事実上、〔神のみぞ知る未来という〕未知の世界のことを知っていると主張するに等しいというのだ。

 このテロ分子どもは結婚指輪のことがよほど気にくわないと見えて、しばらく前のこと、キリスト教徒の女性たちをモスルから追い出す際に、彼女たちから結婚指輪を奪い取ってしまったほどなのである。

つづく


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( 翻訳者:SKM )
( 記事ID:38612 )