息を吸うのも禁止!―ダーイシュが導入した驚くべき法律の数々(4)
2015年08月19日付 Jam-e Jam 紙

ビジネスとしての罰金

 しばらく前のこと、ダーイシュは商店の所有者100名を、ザカート(喜捨)未払いの容疑で逮捕し、またこのテロ組織の「取り分」を収めなかった容疑で、漁師ら17名を処刑した。

 ダーイシュが導入した法律の違反者たちに対して罰金を科す行為は、この組織にとって収入源を確立するための新たな方法となっている。このテロ組織は現金による科料以外にも、以前から様々な〔使役による〕科料、例えば〔シリアの〕ラッカ市では地区の清掃や墓石の破壊、塹壕を掘削の強要などが科されてきた。

 また、もし〔タクシーの〕ドライバーが道を間違えれば、追加料金を受け取る権利はなく、そうした行為をした場合には、処刑されてしまう。この法律はこれまで幾度となく、イラクのファッルージャ(ファルージャ)で施行されている。

 ラッカにいるメディア関係者が伝えたところによると、ダーイシュはインターネットカフェでのインターネット接続を9時から17時までに制限しているという。その一方で、4万件ものインターネット・アカウントが、さまざまなソーシャル・ネットワーク上でダーイシュによって運営されている。

スポーツには反対

 テロ組織ダーイシュは自らの配下の部隊に対し、イラクの各地でサッカーをすることをハラーム(イスラーム法上の禁止)であると宣言し、さらにシリアの各地では、世界のトップチームのロゴの入った服を着ることは偶像崇拝であるとして、ハラームだと主張するまでになっている。この法律を犯した者は、80回の鞭打ち刑に直面する。

 また、タクフィール主義組織ダーイシュは、しばらく前にこの組織に加わった元キックボクシングの世界チャンピオンを処刑している。コソヴォ系でタイから来たキックボクシング元世界チャンピオンのヴァルデト・ガシ(Valdet Gashi)(29歳)は、ダーイシュの支配地域からの脱走を試みたとして、処刑された。

つづく


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( 翻訳者:8413106 )
( 記事ID:38614 )