息を吸うのも禁止!―ダーイシュが導入した驚くべき法律の数々(5)
2015年08月19日付 Jam-e Jam 紙
ダーイシュに抑圧されることば
「私たちに対して『ダーイシュ』と言うことなかれ」。これはダーイシュのメンバーらが〔支配地域の〕住民たちに求めている要請である。いや、「要請」では断じてない!もし従われなければ、70回の鞭打ち刑に直面してしまう、れっきとした「命令」なのである。
ダーイシュはまた、自らの支配下にあるこのイラク北部の街〔=モスル〕の商店や商業施設の所有者らに対して、これらの施設に「ヴィーナス」や「ギター」といった外国名(これらは、彼らによれば不信仰者たちの信仰に関連しているのだという)をつけるのは控え、アラビア語の優美な語を用いるよう求めている。
また、シリア国内で一般に普及している特に20の単語について、それを同国民が使用することは不信仰を口にする行為であると宣言されている。
不潔励行
ダーイシュは、〔化粧や散髪などの〕美顔行為を快く思っていない。彼らの考えでは、市民らの顔を美しくするすべてのものは違法である。このテロ国家に暮らす男たちは、髪を切ってはならない。こうしたサービスを提供する美容師たちには営業停止と鞭打ち刑、投獄、そして現金による科料という刑罰が待っている。
短くするだけでなく、彼らは髪の毛を整えたり顔をきれいにすることも禁じられている。女性向けの美容室の宣伝も、ダーイシュの監視下にある街では行ってはならない。
もちろん、こうした法律から逸脱する行為は、彼ら〔=ダーイシュ〕にとって収入をもたらすものと考えられている。ヒゲを剃った者は100ドルを、ヒゲを西洋のモデルのように整えた者は50ドルを、それぞれ支払わねばならない。また、ダーイシュの命令を下々に伝える宣伝係の者たちは、ヒゲを短くした場合、公衆の面前で80回の鞭打ち刑が科せられると表明している。
ハトの飼育は禁止
タクフィール主義組織ダーイシュは声明を発表し、ハトの飼育を禁じると表明した。レバノン系のメディアが書き記しているところによれば、こうしたダーイシュの決定の理由は、「女性たちが鳩を見るために家の屋根裏に上ると、近所の人たちの注目の対象となってしまう」ためだという。
このタクフィール主義のテロ組織が発表した声明には、ハトを飼育している者は全員飼育を停止するよう述べられており、またこの禁止令に違反した者は誰であれ、罰金の支払いに加えて、投獄および鞭打ち刑が言い渡されることも記されている。
もちろん、鞭打ち刑に直面するのはハトの飼育だけではない。ダーイシュの勢力下にある街の住民ら5人が、すでに洋式トイレを使用した罪で、鞭打ち刑に処せられているのである。
つづく
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( 翻訳者:OS )
( 記事ID:38615 )