息を吸うのも禁止!―ダーイシュが導入した驚くべき法律の数々(6)
2015年08月19日付 Jam-e Jam 紙
我々が言う通りの礼拝をしろ!
ダーイシュ配下の者たちの見解によれば、断食明けの礼拝(フィトル)を行い、その祭りを祝うことは新しい慣習であり、これまでに前例がなかったという。ダーイシュは声明を発表し、その中でモスルの住民には、フィトル祭の休暇に楽しく祭りを催す権利はなく、墓参りに行った者に対しては取り締まりを実施すると表明した。
ダーイシュ配下の者たちはラマダーン月(断食月)向けの法律も制定している。それによれば、断食を破った者は磔刑に処せられることになっている。断食を破った者〔がどのような末路をたどったのか〕について公開された写真には、〔‥‥〕ダーイシュの関係者たちが〔断食を破った〕人びとを炎天下で磔にしている様子が映し出されている。
女性に対するダーイシュの扱い
女性はダーイシュに遭遇したことで、さまざまな肉体的・精神的被害に直面した、最大の集団である。このテロ組織は勢力下にある村々を攻撃した際、多くの場合、男性たちを殺害し、女性たちを性的奴隷として売買の対象とした。〔‥‥〕
ダーイシュが依拠するリサーラ(宗教論文)によると、女性が教育の権利を有しているのは15歳までだけであり、その後は結婚しなければならない。言うまでもなく、女性が9歳になっていれば、彼女の結婚は合法である。しかし女性たちの多くは、16歳もしくは17歳で結婚している。この年齢以降は、女性は家の中で、公衆の視線を遠ざけて暮らし、閉ざされたドアの裏でカリフを支持せねばならない。
このリサーラの別の箇所には、女性たちはさまざまな活動から距離を置いてはならず、逆にイスラームのあらゆる側面について、特別に学ばねばならない、と述べられている。ダーイシュと他のテロ組織とを分けるのは、まさにこの点である。他の組織の消極的な考え方とは異なり、女性に対して学ぶことを奨励し、テロ活動〔に参加すること〕の必要性〔についての自覚〕を促していることが、多くの女性たちを自陣に引き寄せているのである。
この偽りの宣伝を耳にして結婚した女性たちは、結婚と辛苦に満ちた生活、そして度重なる売買を経て、その多くがダーイシュに背き、トルコに亡命している。逃亡できなかった女性たちの中には、もっと辛い「処刑」に直面した者たちもいる。
つづく
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( 翻訳者:IM )
( 記事ID:38616 )