ダーイシュ、トルコを強く批判するメッセージを発出「エルドアンは裏切り者」(1)
2015年08月20日付 Jam-e Jam 紙

 ダーイシュのテロリストらは過去一年間、幾度にもわたってさまざまな宣伝用の映像を公開し、各国の指導者らを脅迫、その国の国民には自分たちへのバイア(忠誠)を呼びかけてきた。こうした国々の中にあって、トルコは例外的な立場にあった。というのも、これまで何度も伝えられてきたところによると、レジェップ・タイイブ・エルドアン〔・トルコ大統領〕はダーイシュに協力し、過去2年間最大の支援・便宜を彼らに供与してきたからだ。

 こうした中、ダーイシュに関係しているツイッター・アカウントで公開された映像の中で、灰色の服を着た同組織の人物が別の2人の人物を両側に従えて座った状態で、「アブーバクル・アル=バグダーディーの命令により、全ムスリムはイスタンブールを征服し、この街をキリスト教徒に明け渡さんと日夜試みている裏切り者の支配者エルドアンの魔手から、この街を救い出さねばならない」と訴えた。

 登場人物が自らの氏名と役職を名乗り出ているダーイシュのその他の映像とは異なり、問答の終わりまでカラシニコフ銃を胸に抱えた状態のこの人物は、一切氏名を名乗らず、流暢なトルコ語で話をしている。

 この人物は、人びとをキリスト教徒の奴隷にしようと企てている不信仰者、キリスト教徒、および偶像崇拝者たちに対して蜂起するよう、トルコ国民に向けて呼びかけている。この人物はさらに、エルドアンのような偶像崇拝者に囚われてしまうきっかけとなったさまざまな罪に関して、〔神に〕赦しを乞うようトルコ人に訴えている。この人物はまた、民主主義や世俗主義、人間によって定められた諸々の法律をすべて廃棄するよう、彼らに呼びかけている。

 画面上部に「ラッカ」(シリア北部に位置するダーイシュの、いわゆる「首都」)の文字が見られるこの映像の中で、この人物は西洋(アメリカ)のキリスト教徒たちは東洋のキリスト教徒たち(PKK(クルディスタン労働者党)のメンバー)の支援を受けて、トルコを植民地化しようとしているところだと指摘している。

 この人物は映像の最後でトルコ人らに宛てて、「もしコンスタンティノープル(イスターンブルの旧名)の占領を望むのであれば、アブーバクル・アル=バグダーディーにバイア(忠誠)を誓うべきだ」と提案している。

〔‥‥〕

つづく


Tweet
シェア


この記事のつづきはこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:SS )
( 記事ID:38636 )