「この臓器、売ります‥‥」―競売にかけられる身体(5)
2015年09月09日付 Jam-e Jam紙

 私はモハンマドにメッセージを送った。

こんにちは、モハンマドさん。私はサミーラーです。あなたの広告をインターネットで見ました。私の母は早急に腎臓を必要としています。ご存知のように、私たちは病院やその対応に期待することはできません。血液型は何型ですか?腎臓は健康ですか?私からは5千万トマーン〔※日本円で約167万円〕を提示いたしますが、いかがでしょうか?

 モハンマドはすぐに、私のメールに返事を寄越した。

こんにちは、サミーラーさん。お力になることができれば嬉しいです。私は結婚したいと考えており、そのための費用と家賃を確保する一番手っ取り早い方法として、腎臓の販売を選びました。サミーラーさん、5千万トマーンというのは腎臓の価格としては低すぎます。この価格ではムリです‥‥。

私は貧しいわけではありませんが、家庭を築いて、〔妻になる人物との〕共同生活を始めるために、こうすることに決めたのです。両親から多くの援助を期待することはできません。そこで調べたところ、腎臓は1個でも、また肝臓は一部があれば、生きつづけて生活をすることは可能だということがわかりました。医者も〔健康な生活に〕注意するだけでよいと言ってくれました。

いずれにしても、この価格については考え直して下さい。もし結論が出ましたら、あなたにお電話しますので、メッセージをください。

イランは腎臓移植でトップの地位

 イランは腎臓移植の分野で、中東でトップの地位にいる。それも腎臓の病気に苦しみながらも腎臓移植で生活を続けている人が、2万8千人以上もいるのである。保健省は、腎臓の病気に苦しむ人のイランにおける増加率はほぼ20%であるとし、この件について次のように発表している。

過去20年間で、国内で人工透析を行う施設の数が急激に増加し、70年〔※西暦で1991/92年〕には70ヶ所だったものが、90年〔※同2011/12年〕には428ヶ所へと増えた。また、国内にある人工透析用の機器の数も、70年には約800台だったものが、現在では3700台に増えている。腎臓移植を行うセンターも、国内では30ヶ所が活動中である。

つづく


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(翻訳者:SKM)
(記事ID:38709)