「ジン使い」の相場はおいくら?(4)
2015年09月20日付 Jam-e Jam紙

 ふと私は子どものころのおとぎ話を思い出し、当惑して「ヒヅメなんかもあるの?」と尋ねてみた。すると彼女はくすっと笑って、次のように言うのであった。「私たちとまったく同じよ」。

 パリーの言葉を信じるのは、困難であった。彼女の口ぶりはまるで、空想好きの子供のようだった。そこで私は、自分の話の証明として、この部屋にジンを一人召喚してほしいと、彼女にお願いした。

 彼女は、私たちが座っている革製のソファーの下から、〔アラビア文字の〕アルファベットやら数字やらがたくさん書きこまれた、A3サイズぐらいの大きめの紙を取り出し、ソファーの前にあるガラステーブルにそれを広げ、次のように言った。「ジンはね、この紙に書かれた言葉を指し示すことで、私たちと会話するのよ」。

 彼女は紅茶カップのソーサーを紙の上にひっくり返して置き、その上にボールペンで矢を描いた。彼女の求めに応じ、私は自分の右手の人差し指をソーサーの上に置くと、パリーは祈りの言葉をつぶやき始めた。一分ほどだっただろうか、祈りの言葉を唱え終えると、彼女も自分の指をソーサーに置いて静かに言った。「ここにいるわ。さあ、彼に質問をして」。私もパリーにしたがってゆっくりと声を出し、「だれかそこにいるの?」と訊いてみた。

 すると信じられないことに、ソーサーが動き、「はい」という語の上に移動した。私はソーサーが動いたことに激しく動揺したが、少し経つと、あれは多分パリーが自分の指を使って動かしたものだろう、と自身を納得させた。

 ソーサーの動きから、年齢156歳の男のジンであることが分かった、その場にいるジンに対し、私は「なぜパリーだけがあなたをみることができるの?私にはソーサーの動きだけなのに」と質問すると、ソーサーは文字の上を移動し、とある文章をつくった。「きみは弱いから」。

つづく


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(翻訳者:AWN)
(記事ID:38889)