市場での自動車価格が工場出荷価格を下回る(1)
2015年11月02日付 Jam-e Jam 紙


 自動車販売組合の前理事長は、以下のように述べた。「自動車の市場の底値は、取引の停滞のために、工場出荷価格を4~50万トマン(約1万3~7千円)下回る価格で販売されている。」

 同組合前理事長ホセイン・オルドゥーハーニー氏は、ジャーメジャム・オンラインの取材に対し、国産車の価格が市場の不況により先月比でおよそ10万トマン(約3千円)下落している点に触れ、「市場に買い手がおらず、自動車価格は今後、更に下がることが予想される」と述べた。

 彼は、次のように語った。「過去数年、人々は引き渡された車を、市場において、工場での価格より高く売りに出すことができる、という政策であった。しかし、予期せぬ事態で状況がひっくり返り、新車の所有者は、自動車を市場に売りに出したければ、買い手を見つけるためにその自動車を工場での価格より4~50万トマン(約1万3~7千円)安い値段で売り出すことを余儀なくされている。」

 同組合前理事長は、輸入車の価格に関しても以下のように述べた。「輸入車価格もあまり変化がなく、市場の底値は、輸入会社の価格より低くなっている。その理由は、個人の輸入業者らが市場において海外の新車を、利益の減少を見込んで輸入会社と同じ保証をつけ、より安く提供しているからである。」

 オルドゥーハーニー氏は、大衆の購買力低下と通貨供給量の減少によって、自動車市場が未だ停滞していることに言及しながら、「年末[2016年3月中旬]まで、自動車市場について楽観的な展望は期待できない」と述べた。彼は、自動車購入に様々な便宜を提供しても市場には何ら影響を与えられないとして、次のように述べた。「数年前に、人々に自動車ローンが供給され、[自動車]ディーラーが発行したインボイスで、希望者はローンを組んで、銀行から金を借りることができた。そのローンで自動車を買ったにせよ買わなかったにせよ、2千5百万のローン(約102万円)を得るためには、多くの人が検討を度外視するほど条件が厳しくなってしまっている。」
つづく


Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:8411168 )
( 記事ID:39255 )