アフガニスタン和平は夢のまた夢―四ヵ国協議、イスラマバードで開催も(4)
2016年01月12日付 Jam-e Jam 紙
アフガニスタンとパキスタンを覆うダーイシュの暗い影
今回の協議開催をきわめて重要なものとして印象づけているもう一つの事実に、アフガニスタンおよびパキスタンの一部地域でテロ組織ダーイシュ(イスラーム国)が勢力を伸ばしているという危険な状況がある。アフガニスタン東部におけるダーイシュの勢力拡大は顕著なものとなっており、アシュトン・カーター米国防長官はついに、数週間前ナンガルハール州
ジャラーラーバードにある空軍基地の電撃訪問を余儀なくされた。
同長官は、ダーイシュの脅威はアフガニスタンの治安状況の悪化とともに、カーブルにある「国民統一政府」の安定性に対するさらなる不安を呼び起こしていると警告を発した。
その根拠として、数週間前ダーイシュは自身が運営する初のラジオ局をナンガルハール州に立ち上げており、その放送はパキスタンの部族地帯で明瞭に聞くことができるようになっていることを指摘できよう。このグループのアフガニスタンにおけるプレゼンスによって、彼らはデュアランド・ライン〔※アフガニスタンとパキスタンの国境線のこと〕を通って、簡単にパキスタン領内に侵入することが可能となっているのである。
和平に反対するグループへの軍事的圧力
昨日の四ヵ国協議の開始と並行して、アフガニスタン外務省は「和平交渉開催にもかかわらず、もしターリバーンが和平プロセスに加わらず、戦闘を継続させるのであれば、アフガニスタン政府は同組織に対してより一層の軍事的圧力を加えることになろう」との声明を発表している。
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( 翻訳者:AOU )
( 記事ID:39776 )