ロシアがケルマーン産ピスタチオの今後の市場―世界市場へのアメリカの進撃を受け(3)
2016年01月14日付 Mardomsalari 紙

 ピスタチオ協会理事の一人もまた、メフル通信とのインタビューで次のように述べている。

最新の統計によれば、今年〔=2015年3月21日〜〕に入ってこれまでに、イランからは〔世界に〕5万8千トン以上のピスタチオが輸出された。また、輸出量のうちのかなりの割合が、今後数ヵ月間のうちに輸出されるだろう。

 セイエド・マフムード・アブタヒー氏はさらに、「実際、昨年の干ばつと気候の変化が、ケルマーン州におけるこの農産物の生産レベル低下の主な要因であった。こうした情況は、世界のピスタチオの中心地であるラフサンジャーンでも見られたことである」と付け加えた。

 同氏はまた、次のように言明した。

ピスタチオの海外市場の拡大には高い価値があり、この分野での計画立案が必要だ。同様に、ロシアが農産物の輸入関税を引き下げたことに鑑み、同国への農産物の輸出計画を練る必要がある。

 アブタヒー氏はさらに、「我々が海外市場の価格を調整し、市場の求める需要に応えることができるようにするためには、〔イラン産の〕ピスタチオは年間を通じて、計画的に、少しずつ海外市場に輸出されることが必要だ」と続けた。

 同氏はその上で、「農家は、農産物の価格上昇を期待して、その輸出を控えるといったようなことをしてはならない。他方、主な輸出企業が農産物を買い入れ、輸出のために必要なアクションをタイミングよく行うことができるよう、これらの企業には必要な融資が行われるべきだ」と言明した。

 同氏は、ロシアへの〔ピスタチオの〕年間の輸出能力は3万トンだとした上で、「この量をイラン産ピスタチオに割り当てることができるよう、必要な話し合いが行われるべきだ」と述べ、さらに「今ある状況を利用すべきだ。ロシアは過去、その需要の半分をアメリカから輸入していたが、その輸入は現在停止されている。我々はこの需要に応える必要があるのであり、他国の生産者によってまかなわれるような事態を許してはならない」と付け加えた。

つづく


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( 翻訳者:IJM )
( 記事ID:39785 )