年の瀬にテヘランに流入する物乞たち(4)
2016年02月26日付 Jam-e Jam紙

 社会病理学者たちのなかには、市内から物乞いを一掃することは、ある意味でこの病理による痛みを治療するのではなく、むしろそれを隠蔽してしまうことにつながると指摘する人たちもいる。彼らの考えによれば、市内全域でこうした人たちを整理・管理ための抜本的対策が求められねばならないという。

 社会学者のゴラームレザー・シャリーフィー氏は、これに関して次のように述べている。

職を求めてテヘランへやって来ても、自身や家族の生活を遣り繰りすることができない人々は、物乞いをせざるを得ない。同じ問題から、麻薬の常用に向かう人もいるし、家族から見放されたことで、ホームレスになってしまう人もいる。もちろん、この問題には多様な原因がある。

 一方、同じく社会学者であるアマーン・ガラーイーモカッダム氏は、市内から物乞いたちを一掃する政策に賛同している。同氏は「何の因果で、テヘラン市が国内のその他の州や都市の責任を負って、こういった犯罪者や麻薬中毒患者、物乞い、窃盗犯、ごろつき、麻薬の密売[人]その他を保護してやらねばならないのか」と述べ、次のように提言している。

テヘランは1696年の英国に倣い、この種の人々を出身地に還す「定住法」によって、[物乞いらを]元の居住地に還すべきであり、彼らは[そこで]保護されるべきである。革命前には、どの都市にも「救貧院」つまり「収容施設」が存在し、そこで物乞いやその家族は保護され、彼らの子供たちはその場所から学校に通い、医師が毎週数回、彼らを問診していた。薬物依存者用の場所があり、また犯罪者やごろつきはその街で収監されていたのである。

 同氏は検挙された物乞いたちがテヘランのような大都市に舞い戻ってしまうのは、責任当局の脆弱な管理・監視体制に原因があるとの見方を示している。

つづく


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(翻訳者:STK)
(記事ID:40045)