年の瀬にテヘランに流入する物乞たち(5)
2016年02月26日付 Jam-e Jam紙

年の瀬には物乞いたちがテヘランに大移動

 先週、テヘラン市の副市長(都市サービス担当)は市内全域で物乞いが増加していることに不満を表明し、本件に対する市議会の支援を要請した。モジタバー・アブドッラーヒー副市長は「テヘラン市、および市内の通りを覆う状況は好ましくない。さまざまな人々、中でも外国人の物乞いたちに[テヘラン市は]直面しており、もしテヘラン市議らが我々を支援してくれなければ、どうすることもできない」と述べた。

 テヘラン市福祉庁のファルザード・フーシュヤール代表も一年の最後の月[2月下旬~3月下旬]になると物乞いが増加することを認めた上で、「物乞いたちの大半がワーキング・チルドレンであり、彼らを管理・整理するためには治安維持軍、福祉庁、司法権、及び市役所の真摯な取り組みと連携が必要である」と述べている。

 同氏は以下のように述べている。

〔‥‥〕物乞いたちの多くは新年の祝日に向けた数日間のうちに、地方からテヘランにやって来る。ノウルーズ[イランの元日:3月21日]近くなると、彼らの増加を目の当たりにするのはそのためである。しかし、近日中に物乞い及びホームレスを一斉検挙するための通達が、テヘラン市22区に送付される予定であり、家族ぐるみの集団的物乞い行為のコロニーとなっている主要12箇所では、社会的弱者たちが検挙・一掃され、物乞いのいない交差点が実現されるだろう。

〔‥‥〕

 同氏によれば、イラン・イスラーム共和国の法律では物乞い行為は犯罪であるにも拘わらず、テヘランの物乞いたちは一般に300万~700万トマーン[10万~23万円]の収入を得ており、市民の同情心からくる援助が原因で、その数は目下増加中とのことである。市当局は一日に100~150人の物乞いを市内で検挙しているが、そのうちの50%は貧困とは無縁であり、35%は家族ぐるみで物乞いに手を染め、彼らの多くは外国人である。これらの者たちの中で実際に貧しいのは15%以下なのだ。

 フーシュヤール氏は、この分野では2つの機関が協力体制を敷いているとした上で、「市は[本来]物乞いの検挙の責任主体ではない。それにも拘わらす、第一の段階として物乞いたちを市内全域で検挙し、続いて彼らを整理・管理するために、警察と市は手に手を携えて取り組んできたのである」と述べている。

物乞いたちの自立支援こそ重要な一歩

 しかし、市内で物乞いを検挙することが、この問題の唯一の解決策というわけではない。市議会の監視委員会の委員長を務めるモフセン・ピールハーディー市議は、次のような考えを示している。

市内から物乞いらを一掃することは、テヘラン市にも可能である。しかし、これらの者たちの保護と自立支援に関わる他の機関も、市当局と協力すべきだ。

 同市議は「困窮する物乞いたちへの自立支援によって、彼らを普通の社会生活のサイクルに戻すことができるのだ」と述べる。同氏はテヘランで物乞い行為を職業的に行っている組織の活動について指摘した上で、「治安維持軍は市内で物乞い行為を職業的に行っている組織の活動を阻止すべきだ」とも述べている。

 ピールハーディー氏は問題解決のための第一歩は、市全域で物乞いたちを検挙することであるが、第一の措置よりも重要な次なる一歩はこの者たちの保護と自立支援であるとの見方を示している。

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(翻訳者:KNE)
(記事ID:40046)