ミサイル演習「エグテダーレ・ヴェラーヤト」が終了(2)
2016年03月09日付 Iran 紙
革命防衛隊の弾道ミサイルによって、700km先の標的を破壊
革命防衛隊宇宙航空部隊司令官は、この演習が行われている傍らで、ファールス通信に「演習『エグテダーレ・ヴェラーヤト』の最終段階が開始されるにあたり、地下格納施設からミサイルが発射され、700km先の標的に命中、標的は破壊された」と語った。
アミール・アリー・ハージーザーデ司令官は、ミサイル演習「エグテダーレ・ヴェラーヤト」の最終段階が始まり、地下格納施設からの弾道ミサイル発射に成功したことに言及し、次のように述べた。
この演習は、類似の演習とは異なる方法で、長距離、中距離、短距離の各種弾道ミサイルをイスラーム的イランの広大な領土の各地から発射するという形で、数日前から開始されていた。そして、昨日の夜明けから数分が経って、このミサイル演習の最終段階がスタートした。
同司令官はさらに、「この演習で、我々はミサイル関連の各部隊および基地の戦闘能力ならびに戦闘態勢の向上を図りつつ、自らの弱点と強みを明らかにし、それを次期計画に最高の形で活かすべく努力をしているところだ」と語った。
革命防衛隊宇宙航空部隊司令官はまた、演習「エグテダーレ・ヴェラーヤト」の各段階で行われていることについて詳説した上で、「この数日間で、射程距離2,000km、800km、500km、300kmの各種弾道ミサイルが発射され、さまざまな種類のイラン製ミサイルがうなりを上げた」と述べた。
ジャザーイェリー司令官、「S-300の受け取りに問題はない」
軍統合参謀本部副参謀長は、ロシアから購入するS-300〔防空〕システムやその他の軍装備品の最新状況について、「この問題で明確にお知らせできることは、この件ではイランとロシアの間で、必要な契約・合意文書が実行に移されており、今日の条件下でS-300の納品に何ら問題はないということである」と述べた。
タスニーム通信の報道によれば、セイエド・マスウード・ジャザーイェリー司令官は、ロシアから新たな装備品、とりわけスホイ30〔※戦闘機〕を購入することは、包括的共同作業計画(核合意)への違反行為にはあたらないのかとの質問に、
イラン・イスラーム共和国にはアメリカの一方的な態度を考慮して行動するような考えは、過去にもなかったし、現在もない。包括的共同作業計画は核問題にのみ関わるものであり、この問題でアメリカが吹き込もうとしていることの影響を受けないよう、皆が務めねばならない。なぜなら、彼らはどんなことも核合意違反であるかのように見せかけようと企てているからだ。
と答えた。
同司令官は〔弾道〕ミサイル「エマード」の量産についても、「我々はこの段階をすでにクリアしている」と述べた。
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( 翻訳者:KK )
( 記事ID:40107 )