アルボルズ山脈からマクラーンにある標的に命中〜ミサイル演習で(2)
2016年03月10日付 Jam-e Jam 紙

革命防衛隊のトンネルや地下施設が拡張

 革命防衛隊宇宙航空部隊司令官はまた、革命防衛隊が使用しているトンネルや地下施設が拡張されたことを明らかにした。

 イラン学生通信によれば、ハージーザーデ司令官は今回の演習を実施した目的について、「演習『エグテダーレ・ヴェラーヤト』は、全国にある革命防衛隊のミサイル関連部隊および基地の〔戦闘〕態勢ならびに能力を向上させる目的で行われたものである」と述べた。

 同司令官は、今回の演習は一週間前にスタートしたと指摘した上で、昨日〔3月9日〕の朝に発射された弾道ミサイルについて触れ、「我々が目にしたミサイルはアルボルズ山脈より発射されたもので、標的は発射地点から1400㎞のところにあるマクラーン沿岸とした」と言明した。

 同氏はこのミサイルならびに発射台の全パーツはすべて純イラン製であると強調し、「このミサイルは、革命第3世代の若者たちの能力と〔活気あふれる〕活動の産物であり、また敵による圧力と制裁の産物である。我々の敵が圧力を加えれば加えるほど、革命防衛隊ならびに革命的精神を備えた国軍部隊は自らの努力と運動を倍加させていくだろう」と続けた。

 革命防衛隊宇宙航空部隊司令官はさらに、次のように述べた。

我々の敵は包括的共同作業計画(核合意)の後、イランの国家安全保障を標的とするようになり、実際に高貴なるイラン国民の安全を弱体化させようと、制裁を科してきた。しかし、〔革命後の〕過去37年間で見てきたように、我が軍、そして防衛隊はイランの安全を保障してきたし、今日も、これらの部隊によって安全が確保されるのを目の当たりにするだろう。

 革命防衛隊宇宙航空部隊司令官は、イランに対する敵の威嚇行為について、「我々は敵の敵意を真剣に考えているからこそ、危険から遠ざけるために、自分たちの〔ミサイルなどの〕能力を〔地下などの〕安全な場所に置いてきたし、現実の戦闘状況にもとづいて、あらゆる事柄を評価してきたのである」と語った。

 同氏はさらに、「我々が使用しているトンネルや地下施設は、全国で拡張している。我が敵が愚かなマネをしようものなら、我々は彼らに断固たる応答をすることになろう」と指摘した。

弾道ミサイルも大量に備蓄

 革命防衛隊総司令官代行のホセイン・サラーミー司令官も、演習「エグテダーレ・ヴェラーヤト」について、「我々の目の前には、備蓄された大量の弾道ミサイルがある。命令があれば、いついかなる時も全国の無数の発射地点から標的に向けて発射する準備ができている」と述べた。

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( 翻訳者:TKM )
( 記事ID:40109 )