【イラン紙2面】
国連:重要なのはイラン政府が「包括的共同作業計画」を遵守すること
アメリカ国内の「包括的共同作業計画」[JCPOA / BARJAM(2015年7月の核合意)]反対派らがここ2日間、成功裏に終わったイランのミサイル実験をきっかけとして、緊張状態を創出するための新たな口実を模索する一方、国連はこの実験に対する反応として、イランがJCPOAに従い義務を遵守することが重要であるとの見方を示し、「今回の措置がいずれかの決議に違反するものであったか否かを決定すべきは、安全保障理事会である」と表明した。
ロイター通信の報道によれば、昨日ステファン・ドゥジャリク国連報道官は成功裏に終わったイランによるミサイル実験について、「事務総長はイランの今回の措置を非難するのか否か」との質問に対し、以下のように回答した。
国連は現在、本件に関するイランの報告を精査しているところだ。今回の実験がいずれかの決議に違反しているかどうかを決定する義務は安保理にある。
報道官は同時に、「イランがJCPOAに従い、義務を遵守することが肝心である」と強調した。
国連報道官がこうした見解を表明する一方、昨日ホワイトハウスもイランのミサイル実験に関する自身の見解として、実験はJCPOAに違反するものではないとの立場を示し、「イラン政府はJCPOAに違反する行動を取ってはいない」と言明した。
ただし、米政府のジョシュ・アーネスト報道官は記者団との会見で、「イランによる先のミサイル実験は安保理決議2231号に違反している」と主張し、「またオバマ政権は、本件を安保理に付託する必要があるか否かを見極めるために、現在今回の実験に関して調査中である」とも述べている。
ジョン・カービー米国務省報道官も記者会見で、「イランのミサイル実験は核合意に反するものではない」と強調した上で、「我々は、イランが数回にわたって弾道ミサイルの実験を行ったことについての報告を、しっかりと確認している。この問題を近くから調査するよう努めている」と述べた。
同氏はまた、「実際に起きたこと、そして報告書の中で語られていることについて確認できる立場にはないが、我々は本件に関する諸々の報告書を見てきたし、それに関してもっと多くの情報を収集するつもりである」と表明した上で、「今回のような実験が確かだとしても、JCPOA違反ではないと率直に申し上げたい。今回の実験実施が確認された場合には、[安保理決議違反であるとして]我々は国連安保理にこの問題を提起することを決意するだろう」と付け加えた。
つづく
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( 翻訳者:STK )
( 記事ID:40132 )