ザリーフ外相「ミサイル実験は国防のため」—西洋諸国のプロパガンダに反論(1)
2016年03月15日付 Iran 紙

 モハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外相はイランのミサイル計画を明確に擁護した上で、イランによる先のミサイル実験に否定的な西洋諸国ならびにアメリカの主張に対して、「イラン政府はこの実験によって、国連安保理決議に違反したわけではない」との立場を表明した。

 こうした姿勢が示される一方で、イランによるミサイル実験は昨日午後の国連安保理の会議で取り上げられた。

 ジョン・ケリー米国務長官とジャン=マルク・エロー仏外務大臣は、国連安保理常任理事国の当局者として、今回の件で敵対的な立場をとった人物であった。ケリー国務長官は自身の発言で、今回の実験は域内諸国に対する潜在的な脅威であるとの立場を示し、イランによる弾道ミサイルの実験は核合意に関する国連安保理決議第2231号に違反するものであるとの主張を繰り返した上で、「アメリカはイランによる先のミサイル実験の問題を、今週の国連安保理の話し合いで取り上げるつもりである。他の国々に対しては、イランのミサイル計画に対して反対の姿勢を取るよう求める」と述べた。

 ケリー国務長官はこの件に関し、今回のミサイルの射程は弾道ミサイルとして許された射程を超えているため、域内諸国、さらには地域を越えた国々に対する潜在的な脅威であると考えられると指摘した上で、「これまでもはっきりと指摘してきたように、イランのミサイル計画についての懸念は、依然として〔イランのミサイル実験が〕制裁されるべき活動であるということだ。これはイランが以前に行った実験を受けて、我々が先月達した結論と同じである」と付け加えた。

 仏外相もまた発言の中で、先のミサイル実験を理由にイランがヨーロッパ連合による制裁に直面する可能性について指摘した。

 ロイター通信によると、ジャン=マルク・エロー外相は日曜日に、パリで米国務長官やヨーロッパ諸国の外相らと会談した後の共同記者会見で、敵対的発言をした上で「我々は〔イランによる〕弾道ミサイル実験を非難する。必要とあらば、制裁の発動があるだろう」と続けた。

つづく


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( 翻訳者:MZT )
( 記事ID:40246 )