ザリーフ外相「ミサイル実験は国防のため」―西洋諸国のプロパガンダに反論(2)
2016年03月15日付 Iran 紙

 ウォールストリート・ジャーナルによれば、英国の外相もEU諸国の外相らは月曜日(昨日)にも、イランによる先のミサイル実験について検討を行うことになるだろうと指摘した上で、「確認しておかねばならないのは、我々のアプローチは、バランスのとれた合理的なものとなるということだ」と述べた。

 ハモンド英外相は続けて、イランの地域政策に対して西洋が繰り出す根拠のない主張に依拠しながら、敵対的発言の中で次のように述べた。

同様に我々が明確にしておくべきは、イランがミサイル実験や攻撃的活動、テロ支援などを含む受け入れがたい活動を、ペルシア湾地域で継続するのかどうか、という疑問についてである。

〔‥‥〕

 「イランと5+1(国連安保理常任理事国と独)が結んだ核合意をめぐって決議された国連安保理決議第2231号は、弾道ミサイルの分野で活動を行うことをイランに禁じている。それゆえ、革命防衛隊の軍事演習で実施された先週火曜日のミサイル実験は決議違反である」というのが、西洋諸国が好むロジックである。

 このような主張に対して、イラン外相は毅然たる反応を示した。昨日、東南アジアならびに大洋州諸国への外遊の途上でニュージーランドを訪れたザリーフ外相は、同国のラジオ局とのインタビューの中で、先日のイランによるミサイル実験に西洋が反対姿勢を示していることに対し、「ミサイル計画は国防力の一部であり、われわれはそれを必要としている」とした上、「それゆえ、これらの活動のためにイランが制裁を受けるいわれはない」と強調した。

 ザリーフ外相は続けて、イランは他の域内諸国と比較しても、国防費にほんの僅かな予算しか割り当てていないとし、次のように言明した。

いつも言っているように、我々は防衛力の増強を続けているが、これらの国防用の軍備は核兵器とは無関係である。核兵器を獲得する意図はイランにはまったくなく、実験の行われたこれらのミサイルも、核弾頭を運ぶことを目的としたものではない。

 同氏はまた、「これらのミサイルはもっぱら防衛目的である。我が国が他国に対して侵略行為を働いたことはないし、今後もないだろう」と続けた。

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( 翻訳者:JNY )
( 記事ID:40247 )