観光の目玉はジールサル・バーゲルハーレ村―伝統手工芸の教育と持続可能な観光を追求する日本(3)
2016年04月13日付 Iran 紙

 この人物によると、ジールサル・バーゲルハーレ村にはもっと多くの観光客を受け入れるだけのポテンシャルがあるという。アミーニー氏は次のように話す。

村の人々にはホスピタリティーがあるし、人々の往来も盛んです。料理や手工芸品、乗馬、カヤック乗り、野鳥観察を、私たちが観光発展の基礎に位置付けたのは、まさにこのためです。

〔‥‥〕

 アミーニー氏はさらに、次のように指摘する。

近々、JICAの協力を得て、2階建てのビジターセンターが、伝統的家屋として建てられ、村のエコツーリズムの中心となる予定です。観光客たちはこのセンターで、郷土料理を楽しんだり、手工芸品を買ったり、野鳥観察用の双眼鏡を借りたり、カヤックに乗るためにここから湿原に出かけるたりすることができます。これら全てのサービスを、村の人たちが提供してくれるでしょう。

この活動が軌道に乗れば、鳥の狩猟をしているような人たちも、狩猟をやめてくれるでしょう。なぜなら、鳥たちと湿原が存在することの方が、それらを殺してしまうことよりも、彼らにとってずっと有益だということを認識するようになるからです。

 アンザリー湿原は実に多くの問題を抱えるてはいるが、しかしそれでも、JICAの調査が証明するように、いまだにイランに生息する鳥類の多様性の一大中心地の一つに数えられている。というのも、2016年までに計243種類もの鳥がこの湿原で確認され、登録されているからである。多くの種で個体数が減少してしまったとはいえ、それでもなお、アンザリー湿原は多くのカモやガチョウ、白鳥、オオバン(雁のなかま)が越冬する、ギーラーンでも最大の場所なのである。

 これ以上遅くならないうちに、アンザリー湿原を見てもらいたい。一度でいいから、鳥たちが銃で撃たれるのを見る代わりに、思い出に残る彼らの飛翔を見てもらい、カモやガチョウ料理の代わりに、トルシータレ(コメやパセリなどを使ったギーラーン地方の料理)やミールザーガーセミー(ギーラーンの郷土料理で、ナスと卵の料理)や、ナルゲスィー(玉ねぎ、ほうれん草のオムレツのような料理)を召し上がってもらうために、ジールサル・バーゲルハーレ村があなた方を迎えてくれるだろう。

Tweet
シェア


この記事の冒頭に戻る
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:TCK )
( 記事ID:40347 )