「ハーン・トゥマーンの悲劇」で本当は何人のイラン人が殉教/捕虜になったのか(2)
2016年05月09日付 Iran 紙

「ハーン・トゥマーンの悲劇」でのイラン人捕虜および殉教者数が発表

 国会の国防部会長のエスマーイール・コウサリー氏は、ミーザーン通信政治部記者とのインタビューで、シリア・アレッポ地域で起きた「ハーン・トゥマーンの悲劇」について、「シリアとイラクで自分たちの目的が達成されないのをみたアメリカは、和平や停戦を提案した。そしてこの提案はロシアとの合意によって、ハーン・トゥマーンを含むシリアの一部地域で実現したのである」と述べ、さらに次のように付け加えた。

停戦に関して取り決められた合意によると、双方の間で銃撃は一切あってはならないということになっていた。ところが、イラン当局が幾度も指摘しているように、アメリカはまたもや自分たちの約束に忠実ではなかった〔※原文では「忠実だった」とあるが、文脈から誤りと判断した〕。彼らがシリアの反対グループと協力して、停戦合意に反する行動を起こし、それを踏みにじったのを、われわれは目の当たりにしたのだ。

 国会の国家安全保障委員会の委員を務める同氏は、戦争で軍人らが殺されるのは普通のことだと指摘し、さらに「ハーン・トゥマーン地域はかつてシリア軍の抵抗によって、反対派から奪還された場所だが、しかし残念ながら、サウード家と西洋諸国、とくにアメリカの謀略により、この地域は再びテロ組織の手に落ちてしまった」と述べた。

 コウサリー氏は「シリアで勢力をはるテロ組織は、今回の不法な行動や停戦違反に対して、シリア軍から断固たる応答があるのを覚悟すべきだ」と強調した。

 同氏は、聖地防衛にあたっているイラン人が多数、ハーン・トゥマーンで殺害されたとする西洋メディアによる心理戦について、「このような報道は、〔西洋がイランに仕掛けた〕心理戦にすぎない。発表された数字に従うならば、今回の悲劇で聖地防衛にあたっているイラン人のうち、13人が殉教し、18人が負傷、5人から6人が捕虜になったとのことである」と語った。

 国会の国家安全保障委員会の委員を務める同氏は、「ハーン・トゥマーンで流された血はアメリカの卑劣さの結果である。同国の政府関係者たちは今回の悲劇に対して説明すべきだ」と指摘した。

 同氏は本日の午後開かれる国会の国家安全保障委員会の会議で、ハーン・トゥマーン事件の調査が行われることについて、「この事件がもつ複数の側面を考えるならば、この問題は本日の委員会会議で調査が行われるだろう」と述べた。

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( 翻訳者:KM )
( 記事ID:40494 )