ターリバーンの今後(2)
2016年05月25日付 Mardomsalari 紙

 こうした中、〔‥‥〕アフガニスタンにおける〔武装〕民兵組織の活動へのリーダーシップをターリバーンが独占してきたことに対し、ダーイシュは挑戦状を叩き付けようと試みている。

 ムッラー・マンスールはダーイシュに対して紛う方なき軍事行動を起こすよう、〔配下の〕ターリバーンに指令を出すことで、ダーイシュを排撃するためならばどんなこともするし、きわめて冷酷にもなれるということを証明してきた。〔‥‥〕いずれにせよ、ダーイシュは現在、昨年と比べてアフガニスタンにおいて弱体したと考えられている。〔‥‥〕

 ロシア筋の推測によると、ムッラー・アフタル・マンスールの後継者には、現在40代半ばと考えられているスィラージュディーン・ハッカーニーが最も可能性の高い選択肢である噂されているという。スィラージュッディーン・ハッカーニーは2人いるターリバーン副司令官のうちの1人であり、「ハッカーニー・ネットワーク」として知られる麾下の民兵組織をターリバーン民兵組織に合流させた人物である。彼が率いるこの組織は、この地域の民兵組織のなかでも、最も過激で血塗られた組織のひとつである。

 アメリカ国務省によると、ハッカーニー・ネットワークはアフガニスタンで自爆テロに手を染めており、アル・カーイダとも近い関係にあると言われている。アメリカFBIはスィラージュッディーン・ハッカーニーを国際テロリストの1人に指定し、彼の逮捕に必要な情報を提供した人物には、懸賞金として500万ドルを用意している。ハッカーニーは、2008年にアフガニスタンのハーミド・カルザイ前大統領に対するテロ計画を立てるなどの犯罪行為により、指名手配されている。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:KWNK )
( 記事ID:40768 )