新エネルギーが灯す街の明かり(1)
2016年08月07日付 Hamshahri 紙


執筆:アッバース・サーベティーラード

 昨年のオリディーベヘシュト月(西暦2015年4月21日〜5月21日)、テヘラン市議会は、ある条例を採択した。それに基づき、市の行政は再生可能な新エネルギーの普及義務を負うことになった。

 この条例に従えば、テヘラン市庁は、市内において公共の場所、市有の施設、設備、公共の建物やビルおよび公共交通機関で太陽光、水力、風力、地熱、バイオマス、燃料電池を含む新しい再生可能エネルギーに類するものの普及を求められる。テヘラン市庁自然環境本部長のモハンマドメフディー・ゴルマカーニー氏は、このニュースを発表する際、本誌に以下のように述べた。
「複数の自然エネルギー公園を設立し、そこにソーラーパネルを設置した後には、テヘラン市内の公園で消費される年間エネルギーの5%は太陽光エネルギーによって賄われることになる。そして、計画終了(1397年[西暦2019年3月])までには、少なくとも公園で消費されるエネルギーの20%を、新エネルギーを利用して賄う予定である。」
 ゴルマカーニー氏は、このテヘラン市行政に関わる条例の施行に際し、広範な措置をとった点について触れ、以下のように述べた。
「今日、広告の看板、バス、タクシーの駅や乗り場、街灯、交通標識、果物・野菜売り場、公衆トイレ、リサイクルブースや霊園で必要とされる照明用エネルギーの20%は、新エネルギーによって供給されており、第2次計画終了時までに、新型エネルギー供給率を80%にまで高める見込みである。」
 ゴルマカーニー氏の言によれば、テヘラン市庁の建物で消費される年間エネルギーの4%は、再生可能エネルギーによって賄われており、計画の最終段階においては、その16%が新エネルギーによって賄われる予定であり、その目標達成に邁進しているとのことである。

【テヘランにおける新エネルギーの利用】

 テヘラン市は、2年以内に市のバイオマス(都市ごみ)資源から20メガワット以上のエネルギーを捻出する予定である。これは今日世界中の多くの大都市で進められているものである。しかしながら、テヘラン市での新エネルギー利用の拡大と、市条例を考慮した新エネルギーの活用は、市庁自然環境本部がその達成のために包括的な措置を実施してきた大きな業績である。

 テヘラン市庁自然環境本部エネルギー管理課長ゾフレ・ハサーミー氏は、バイオマスを供給源としたエネルギー生産計画について言及しつつ、以下のように述べた。
「現在、毎時2メガワットの発電能力のある[訳注:州北西部にある]アーブアリーのバイオガス発電所や、毎時3メガワットを発電する廃棄物発電所のような計画が利用段階にある。」
 ハサーミー氏は、新エネルギーを使用するために首都行政上に先進的で多様な計画が存在していることについて触れ、次のように述べた。
「都市ごみからの発電を筆頭に、都市ごみ再利用計画への投資や協力の誘致を目論んだ包括的調査に加えて、リサイクルブースにはソーラーパネルが設置されている。また同様に、アーラードクーフ廃棄物処理施設におけるソーラーパネル設置・利用計画が、検討・試案策定中である。」
つづく


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( 翻訳者:TM )
( 記事ID:41270 )