収監中のアスル・エルドアン、自著は刑務所の図書館にあり
2016年10月17日付 Cumhuriyet 紙


共和人民党議員団が、収監中の新聞記者に面会するために法務省に行った申請に対する許可がついに下りた。共和人民党のシャファック・パヴェイ議員、セズギン・タンルクル議員、マフムト・タナル議員とウトゥク・チャクルオゼル議員からなる議員団は、収監中の新聞記者ナジミイェ・アルパイ、アスル・エルドアン、ナズル・ウルジャク、ブシュラ・エルダルとバクルキョイ女性刑務所で面会した。タナル議員は、長い間、回答が来なかった申請書を国会で会ったベキル・ボズダー法務相に、「許可しないということは、拷問があると告白しているようなものだ。拷問がないならば、許可をしてください。そして、面会しましょう」と話したと述べた。タナル議員はボズダー法相も、「私は国外にいた。そのため、許可できなかった。ここにいる間に許可を出そう」と述べて、申請について肯定的に返答したことを明らかにした。共和人民党議員団が与えた情報によると、9月12日と本日の間で比較を行ったナジミイェ・アルパイは、「トルコにおける内戦の危機」があること、扇動的な言説がその下地をつくっていると述べた。クルド問題の解決について、共和人民党が主導権を握る必要があることを述べた記者たちは、7月15日のクーデター未遂後、刑務所における圧力が強まったと述べた。  

■エルドアンの健康状態

共和人民党議員団は、アスル・エルドアンの健康問題によって、刑務所の条件では日々の生活に次第に支障をきたしていると明かし、エルドアンの健康問題が慢性化する危険性に直面していると警告した。共和人民党のタナル議員は、エルドアンが記事を書いてテロの扇動をしたという理由で収監されたが、今日まで記事を理由に彼女に対して開かれた裁判はなかったと述べて、「エルドアンの自著は、刑務所の図書館にある。」と述べた。タナル議員は、ナズル・ウルジャックを訪問中、ウルジャックがタナル議員を見た時に「あなたは、エルゲネコン事件でバルヨズにおいても自由を主張してくれた。」と述べて感傷的な時間を共有したと伝えた。タナル議員は、ウルジャックがタナル議員に向かって述べてことを次のように続けた。「検察は私になぜ『自由思想』において記事を書いたのかと尋ねた。私が記事を書く新聞はなかった。誰も私たちに記事を書かせてくれなかったからだ。私は生活のために、その新聞で仕事を見つけ、書いた。もしそれが罪ならば、なぜ新聞を発行する許可を出したのか。一方で許可を出して、一方でこれは罪だと言って私を収監する。これは政府の待ち伏せである。」
47人の新聞記者も同じ理由で収監されたことにブシュラ・エルダルは注意を引いたと述べたタナル議員は、エルダルが「通常の条件で逮捕理由を個別に扱うことが必要である。警察は、集団的な逮捕を行った。これは法の存在を否定するものである」と述べた。タナル議員は、面会した人々の最も大きな不満は、手紙を送れず、受け取ることもできない、ほしい新聞も読むことができないといったコミュニケーションの制限があると述べた。

■本紙は買えない。

新聞記者と面会したタンルクル議員はというと、新聞記者が収監されていることが、トルコにおける表現の自由がないことの証明であると述べた。「本紙は買えない。本紙に対する敵意ですら、刑務所内の条件を反映している」と述べたタンルクル議員は、7月15日のクーデター未遂の前にも刑務所を訪れたが、その時と今日では大きな差があったと述べた。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:41431 )