国家諜報局、5都市へIS警戒
2016年10月18日付 Cumhuriyet 紙


警察総局は、国家諜報局(MİT)の諜報に基づき、81の県警察へイスラム国(IS)のテロに関して警告を出した。10月12日付の警告文では対象の県に、イスタンブル、ガーズィアンテプ、アンカラ、アンタルヤ、そしてイズミルが挙げられた。

MİTが出した諜報に関して警察総局(EGM)は、ISがトルコへのテロ活動を計画しているとし、81の県警察に警告を発した。「緊急」のコードが付された10月12日付の警告書では、テロが行われる危険性の高い県にイスタンブル、ガーズィアンテプ、アンカラ、アンタルヤ、そしてイズミルが挙げられた。同文書には、2016年の12月中に開通する予定のユーラシアトンネルがISの標的に含まれているとあり、「テロ組織がトルコの航空産業部門への攻撃実行を画策していて、事業用航空機にナイフやカミソリ、それに類する刃物あるいは電子機器の内部に隠した爆発物を仕込もうとしているといった諜報を入手した」と述べられている。ガーズィアンテプで10月15日にISへの作戦中2人の自爆テロ犯が自爆したことで、この諜報が確かなものとなった。

トルコ軍(TSK)が自由シリア軍(ÖSO)と共同で行った「ユーフラテスの盾」作戦で支配領域を失ったことへの報復としてISがトルコでのテロを計画していることが明らかになった。EGMは81の県警察局に発した文書で、MİTの警告に注意を促し次のように述べた。「我々の国全土で最近大量輸送インフラに向けた、テロ組織ISによるテロの脅威が高まっている。こうした点で地下鉄やバスとその駅、海上輸送、橋の通過、バスターミナル、空港などが標的になった場合、深刻で経済的かつ社会的な被害や損失につながりうる交通インフラへのテロが計画されている。特にイスタンブル、ガーズィアンテプ、アンカラ、アンタルヤ、そしてイズミルといった県でテロの危険性が高く、さらに2016年の12月中に開通予定のユーラシアトンネルもテロ組織の標的に含まれており…」

MİTのこの2文書に言及した警察総局は、当該の県に以下の指示を出した。「これに基づきとりわけ示されている場所で職務に当たっている警備員たちをはじめとする全ての警備担当者がいっそう注意深く敏感に職務を行い警戒しますよう、そして担当の幹部職員もこの件について注意するようお願いします」

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( 翻訳者:金戸 渉 )
( 記事ID:41441 )