冬至にザクロを食べる7つの理由(1)
2016年12月18日付 Jam-e Jam 紙


 ザクロはイラン原産の果物で、太古の昔から地中海地方や北インド地方でも栽培されてきた。

 サラーマティズム(Salamatism)から引用した本紙によると、この果物は16世紀末にスペインからの移民によってアメリカ[大陸]に持ち込まれた。今日ではザクロは中東全域やコーカサス地方、北アフリカや赤道直下地帯、中央アジア、地中海の一部、そして米国のカリフォルニア州やアリゾナ州の一部でも栽培されている。ザクロの果実は、北半球では通常シャフリーヴァル月[訳注:西暦の8~9月]からバフマン月[1~2月]の時期に、南半球ではエスファンド月[2~3月]からオルディーベヘシュト月[4~5月]に成長する。ここ何年かは、欧州と西半球地域で以前と比べてザクロの消費量が増加している。ザクロはイランでたいへん人気のある果物のひとつで、シャベ・ヤルダー[1年で最も夜が長い冬至の夜を祝う行事]のような我々の伝統的行事においても特別な地位にある。それゆえ、シャベ・ヤルダー[2016年12月21日]が近づいてきたことを鑑み、我々はこの美味な果実を食べることの最も重要な効用についての調査を掲載することにした。


【ザクロは、心臓疾患予防する】
 ザクロは、強力なアンチオキシダント(抗酸化物質)として知られるポリフェノールを豊富に含む。この種のアンチオキシダントは、フリーラジカルによる血管壁への破壊作用を妨げる。これによって、血管や心臓などの循環器系疾患への罹患リスクを減少させる。さらに、ザクロに含まれるポリフェノールは、血中コレステロールの酸化を防ぐことで、血栓による塞栓のリスクを減らし、このことからも冠動脈疾患のリスクを減らすことができる。こうして、ザクロやザクロ果汁を摂取することは、血中の悪玉コレステロール(LDL)値を著しく減少させ、心臓発作や心臓疾患のリスクを下げる。

【ザクロは、高血圧を予防する】
 ザクロに含まれる成分は、アンジオテンシン変換酵素の活動を防げ、血圧を下げるのに役立つ。プニカ酸という成分を含むザクロは、血中のコレステロールやトリグリセリドを減らす作用があることに加え、[人体の健康の]許容範囲で高血圧症を予防できる。一方で、この成分は、高血圧患者の血圧を下げたり調整したりする効果もある。調査では、このようなザクロによる血圧を下げ血中コレステロールを減少させる効果から、この果実または天然果汁を定期的に摂取することで、糖尿病患者の心臓疾患への罹患リスクを減らせると証明されている。

【ザクロを食べるとがんにならない】
 赤や黒色の果物がその他の果物よりも優れる点のひとつは、他の果物よりもアンチオキシダントをより多く含み、またこのアンチオキシダントがより強力であるということだ。調査によれば、ザクロやザクロの天然果汁に含まれるより豊富で強力なアンチオキシダントは、この果実を最低でも週に5回食事計画に組み込むことで、前立腺がんや乳がん、肺がん、皮膚がんへの罹患リスクを下げるということが明らかになっている。ザクロに含まれる抗炎症成分もまた、がんを予防するひとつの手段となり得る。研究者らは、がん患者がザクロ果汁を適当量摂取することで、患者体内のがん細胞の成長や増加を抑えることができると確信している。

【ザクロは、消化も助ける】
 消化器系の健全を保ち、よりよい消化を維持する方法のひとつが、食物繊維が豊富な食物を摂取することだ。様々な食材の中でも、魅力的な風味をもつザクロの天然果汁は、ヘルシーで食物繊維が豊富な飲み物として食布[食卓に相当する]の上に並ぶだろう。ザクロを1個食べると、20グラム~35グラムの食物繊維を取り入れることができ、1日に必要な食物繊維の45%近くを摂取できる。このため、消化に問題を抱えている、または基本的な食事のあとにひどい膨満感や胃もたれを感じる人は、ザクロやザクロ果汁を日々の食生活に取り入れるとよい。
つづく


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( 翻訳者:AO )
( 記事ID:41884 )