シリアの統一と領土の一体性を支持―モスクワでのイ露土外相会談の声明で強調(2)
2016年12月21日付 Iran 紙

ザリーフ外相「あらゆるテロ組織と戦う必要がある」

 イラン外相はモスクワ会談の結果を肯定的に評価し、「3ヵ国による今回の共同歩調によって、テロや暴力、過激主義に苦しめられてきたシリア国民の苦痛が可及的速やかに終わりを迎えることを、われわれは期待している」と述べた。

 イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外相は〔ロシアの〕セルゲイ・ラブロフ外相、ならびに〔トルコの〕メヴリュト・チャヴシュオール外相が参加した三者協議の終了後、記者会見の場で、〔協議の中で〕行われた話し合いについて触れた上で、「シリアの一部地域からの民間人の退避、ならびにアレッポからの武装勢力の排除をめぐって、ここ数日、イラン、ロシア、およびトルコの間では協力が行われ、良好な結果が得られていた」と語った。

 イラン外相は3ヵ国による声明の内容に関する質問に答える中で、「われわれがこの声明で強調したのは、ダーイシュやアン・ヌスラ線戦、およびこれらの組織に関連した組織に対しては共同で戦わねばならないということ、これらの組織には違いはなく、その他の〔テロ〕組織とも戦わねばならないということである」と述べた。

 同氏はさらに、「これはテロとの戦いに向けた最初の一歩である。われわれの意見では、これこそ実行可能でシリア停戦にとって有効な、主要な一歩と言えるものなのだ」と付け加えた。

 ザリーフ氏はその上で、「テロ組織がいかなる行為に手を染めてきたのか、われわれはトルコやドイツなどで見てきたとおりである。世界のあらゆる国がこれらの犯罪者たちと彼らの犯罪行為に対して戦うべく、ともに協力していく必要があるのである」と述べ、さらに「良好な状況を生み出すためには、テロ組織と戦わねばならない。また、穏健なグループとテロ組織を分ける必要もある。これも重要なことである」と付け加えた。

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( 翻訳者:TR )
( 記事ID:41904 )