農業労働者の児童の悲惨な状況―学校にいかず、9時間労働
2017年01月20日付 Cumhuriyet紙


アダナ県のチュクロヴァ開発事業団(ÇKA)が、イスタンブル・ビルギ大学の移民調査実行・研究センターとベルナード・ヴァン・リール基金が共同で調査を行った。季節限定の農業労働者を対象としたこの調査の結果から、農業労働者の子供の生活状態が悲惨であることが再び明るみに出た。

カラタシュ郡に属するトゥズラとカラギョチェル、ユレギル郡に属するカドゥキョイ地域にある3つのテント地区で、プナル・ウヤン・セメルジ准教授とエムレ・エルドアン准教授による研究グループは、トルコで季節限定で巡歴する農業労働者を導入する他地域でも実施できる方法を作るために報告書を準備した。

■農業労働者は不満である

約4000人が対象となった調査の参加者が、生活上での問題が改善されないことに対して不満を感じていることを明らかにした。アンケート参加者の平均年齢は21歳であり、そのうち5歳以下の人口は全体の14%であったことが強調された。報告によると、6-10歳グループも加えると、テントに住む3人に1人は10歳以下であり、一家庭およそ4人の子供がいることがわかった。一部の家庭では子供の数が13人もいる。アンケートを行った家族の中で20-25年間家に全く戻らず、板金とナイロンのテントで暮らす家族もいる。一日平均40リラの賃金で働く農業労働者は、一日9時間働く。

■6歳の子供が畑で働いている

報告によると、テントで暮らす子供のうち80%は就学前教育を受けられない。29%は働いているため学校に行くことができない。テントで暮らす3家族のうち2家族では、学校教育を続けることのできない一人の子供がいる。テントで暮らす子供のうち64%はどのような形の教育も受けたことがない。6-10歳の子供の7%が畑で働いている。この割合は、10-14歳の男の子では52%、女の子では60%と増加している。15-18歳では畑で働く子供の割合は、91%である。畑で働く子供は大人と同じレベルのパフォーマンスを要求される。女性は平均21歳で最初の子供を産み、およそ8%は15歳以下で初産を迎えるとされている。

調査をした家族のうち29%は子供を亡くしている。亡くなった子供のうち3人に2人は一歳以下であったことは興味を引く。季節限定の農業労働者は風呂や手洗いのような必要な衛生環境を、テントの隣に建てられた間に合わせの場所で満たすようにつとめている。労働者の87%はグリーンカードを持っている。農業労働者は飲み水をテント地区に持ってこられたタンカーから得ている。

■巡歴農業者、定着農業者に転じる

報告の結果は研究者によって以下のように評価された。

「チュクロヴァ地域で季節限定の農業労働者は、何年も前からこのようにして働いてきた。収穫期にはシャンルウルファを含む様々な地域から畑で季節限定で働く農業労働者が来る。時とともに、内外要因の結果、移民の原因は変化し、地域で12か月間働く労働力が必要となったため、「巡歴」は定着農業者に転じたが、それでも季節限定の農業労働者と家族の状態が地域の最も重要な問題となっている。世代から世代へと引き継がれる問題の入り組んだ過去は、季節限定の畑で働く家族自身の言葉で、 また地区で活動する様々な人びとの発言で、解決できない、また改善できないことに関して希望のなさが占めている。子供を始め、テント地区で暮らす人びとは、最低限の権利にアクセスするにことに関して問題を抱え、命の危険にさらされている。チュクロヴァでは18歳以下の子供のエネルギーは、農業で大いに費やされている。トルコで貧困と窮乏の点で最も弱いグループである季節限定の農業労働者の生活環境の改善、子供の健康・教育へのアクセス強化、就業に関する恒久的解決策は、チュクロヴァのみならず、トルコの多くの地域で問題となっていることを解決し、典型的モデルを開発する上で大いに貢献しよう。恒久的で、持続可能な対処が、公共・市民社会が問題の緊急性と多面性を受け入れ協力を進め、この分野で具体的なプロジェクトを進めることで可能となる。現行の我々のプロジェクトが、上記のような貢献をする目的で、来たるプロセスで関係する全方面と話し合いを持ち、協力者が支持する恒久的一連の解決策を生み出せるよう目指している。」

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(翻訳者:内山千尋)
(記事ID:42044)