やめよう、ぼったくり―ぼったくりがイランのイメージに与える悪影響を考える(4)
2016年12月20日付 Iran紙

 「私たちにとって違いはないのです。もしリヤールが渡されたら受け取りますし、ドルが渡されても日ごとのレートで計算します」。

 こう言うのは、テヘランの「ティール月30日」通りにある、あるカフェの店長だ。「アディヤーン通り」の名でも知られているここは、国立博物館やガラス博物館のような博物館があるため、毎日多くの外国人観光客が訪れる場所となっている。この通り沿いにあるレストランやカフェには、当然のように外国人客も多い。

 「外国人客からはリヤールを受け取りますか、それともドル?」との質問に、これらのレストランやカフェの従業員らはほぼ口を揃えて、もちろんリヤールの方がいいが、ムリなら〔日ごとのレートを計算してドルで受け取るという〕先の方式に従って行動する、と答えてくれた。〔‥‥〕もちろん、博物館で販売されているチケットはリヤールのみで、そこで販売されている〔土産物のような〕商品についても、リヤールのみ受け取ることになっている。

 イラン・ツアーオペレーターズ協会会長はこれについて、次のように言う。

私たちには私たちの通貨があり、それにもとづいて取り引きをしています。外国人観光客を前にして、自分たちの通貨を蔑ろにするわけにはいきません。世界のどこに、そうでないような国がありましょうか。もしあなたがヨーロッパのとある国に旅行するとして、レストランで食事をするのにドルで払うわけにはいかないでしょう。もっているお金をユーロに替えなくてはいけないはずです。私たちの観光地の近くにも、銀行や両替商はあります。両替は簡単にできるのです。

 もちろん、ガラス博物館近くで手工芸品販売所を営むアハド・リヤーズィー氏が言うように、外国人観光客もリヤールでの支払いを好む傾向にある。

私たちには違いはないのです。何であれ楽な方法でお支払いいただいております。もちろん、外国人観光客はほとんどがヨーロッパ人ですが、彼らは普通、品物を見るため〔だけ〕に店にきて、実際に買おうとする方はごく少数です。あるとき訊いてみたんですよ、お買いにならないんですかって。すると、私たちは散策に来たのであって買い物が目的じゃないって、言われましたね。

 土産物の買い物は措いておくことにしよう。旅程から外したっていい。しかし観光客にとって、ホテルやらレストラン、カフェなどのその他のサービスは、どうしても欠くことのできないものだ。そして、イラン人たちの過去の歴史、そして〔ヨーロッパ人による〕旅行記などに現れる〔ホスピタリティにあふれたイラン人の美徳に関する〕数々の物語を頼りに〔して外国人観光客にイランの魅力をアピール〕するべきは、ここなのである。

 ヨーロッパ人たちがいつもカイロやイスタンブールのバーザールを忌避し、彼の地のバーザール商人たちの商道徳に不快な気持ちを抱くのは、彼らが力ずくで無理矢理、客に買い物をさせたりするためである。それにひきかえ、彼らは〔旅行記等の中で〕イランのバーザールには好意を寄せてくれたものである。彼らは、イランのバーザール商人たちはまるでベテランの外交官のように〔礼儀正しく〕振る舞う人たちだと考えていた。彼らは店の横に立って微笑み、もし客に買う気があると感じれば、その時点で商品・サービスの説明に全力を尽くす。もちろん、売るのは買うに値する商品だけだ。

 なんともはや残念なことではないだろうか、今日こんなにも美しき過去を、2杯のカプチーノで売り払ってしまうとは。

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(翻訳者:UIO)
(記事ID:42087)