「クーレバル」――生活のために肩を歪めざるを得ない者たち(2)
2017年02月07日付 Mardomsalari紙

 最近、私たちは悪いニュースを聞くことに慣れてしまったようである。プラスコ・ビル崩壊〔※〕のニュースもそうだし、サルダシュトのクーレバルたちのニュースもそうである。この一週間で4人のクーレバルが道中の寒さのなかで命を落とした。住民たちの話では、他に1人が病院で亡くなり、犠牲者の数は5人になったという。他にも2人が病院のベッドの上で死と闘っているところだ。

※訳注:2017年1月中旬にテヘランの商業ビルで起きた火事のこと。この火事の結果、ビルが崩落し、消防士らを中心に約20名が死亡した。ビルの安全管理をめぐって、管轄のテヘラン市長やビル所有者の被抑圧者財団などの責任を問う声が上がっている。

クーレバルたちを襲った死の悲劇

 毎日クーレバルたち——彼らの中には60歳から70歳の老人までいる——は、家族が送る質素な生活のための費用を稼ぐために、国境地域に列をなす。そして彼らは冷蔵庫の入った重たい段ボールや大型トレーラーのタイヤ数本を、折れ曲がった腰に載せるようにして担ぎ、ピーラーンシャフルやサルダシュトの曲がりくねった山道を、息せき切りながら進み、数キロメートルの道のりを越えて行くのだ。

 たとえ腰が折れず、膝がサポートしてくれたとしても、やはり冬の雪崩という白い怪物が彼らを待ち受けている。事実、雪のブロックがクーレバルたちの列に襲いかかり、数人が雪崩の下敷きになって亡くなったという知らせが、山岳地帯からはひっきりなしに届くのである。ちょうど私たちが数日前に聞いた、あの忌まわしい雪崩のニュースのように。

 雪崩はバフマン月〔※西暦で1〜2月〕のある晩の10時に、サルダシュト郊外で発生した。ガレダーン水源地域にあるボユーラーネ・オルヤー村の住民が雪崩に巻き込まれたクーレバルたちの遺体のもとに到着するまで、7時間かかった。〔‥‥〕クーレバルたちのうち3人は、雪の下から自力で這い出して助かった。

 夫や息子たちを亡くして悲しむ女性たちの泣き声が、その場に満ちていた。誰もが疲れなどないかのように、7時間ぶっ通しで捜索・除雪作業を行った。

 そこは装備が整い、プロの救助隊員が作業にあたったプラスコ・ビルとはまったく異なった場所だった。あるのはシャベルと腕力だけ。空が白みだしたころ、最後の遺体が雪の下から掘り出された。赤新月社の救助隊員らが負傷者を救急車で病院に搬送し、住民らは亡くなった人々を埋葬した。

 雪崩によって、アリー(19歳)、シールザード(27歳)、ヒーヴァー(22歳)、そしてモハンマド(21歳)が命を落とした。

つづく


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(翻訳者:TSR)
(記事ID:42333)