「クーレバル」――生活のために肩を歪めざるを得ない者たち(4)
2017年02月07日付 Mardomsalari紙

 クーレバルをしている女や男、子供や若者の数は少なくないが、公式な統計は存在しない。彼らは西アゼルバイジャン州コルデスターン州ケルマーンシャー州の国境地帯全体に散らばっており、多くは国境付近の村々の出身である。クーレバルたちは、国境〔での経済活動〕が活況を呈しているという理由から、その他の場所よりも特にバーネ市〔コルデスターン州〕で活発に活動している。ケルマーンシャーにもクーレバルはいるが、それほど大規模ではない。

※訳注:この記事ではイランの西部国境でのクーレバルについて話題にしているが、パキスタンやアフガニスタンとの東部国境地帯にもクーレバルは存在すると言われ、その数は数万人規模ともされる。

クーレバルは密輸人と同じか?

 あなたがクルド人でなかったり、あるいは友人にクルド人がいなかったり、はたまたクルド人が住む地域に旅行したことがなかったりすれば、「クーレバル」とは「密輸人」そのものであるとの通念を受け入れていることだろう。確かに、見かけ上は、また国の法律や公の規則に従えば、そうとも言える。

 しかし、事の次第には大きな違いが一つある。イラン国境地帯に住む人々——その多くはクルド人居住地域だ——は大いなる貧困の中で生活しているため、ときにクーレバルをする以外に道は残っていないのだ。実際、生活上のやむを得ぬ状況が、彼らをしてこの困難かつ危険に満ちた道を強いているのであり、こちら側でそれを「密輸」と呼ぶものは、あちら側では「生活を守る唯一の手段」と名付けられているのである。

 勤勉なクルド人たちがもし良好な状況を享受し、活気ある時代に生きていたならば、おそらくこのような危険きわまりない道に足を踏み入れるようなことは決してなかっただろうことは、火を見るよりも明らかである。

 しかしいずれにせよ、〔働き口や学校、病院などの〕環境・機会の不足や歴代政府の怠慢、その他さまざまな問題が相まって、最近ではこの地域でクーレバルをすることが生活を送るための常套手段となっているのである。

つづく


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(翻訳者:EKO)
(記事ID:42335)