エクメキ・パンは、250グラムか200グラムか
2017年12月02日付 Hurriyet 紙


 新年から、エクメキ・パンは下限250グラムではなく、とうとう200グラムで製造可能となる。しかし、イスタンブル・パン製造業者組合会長ファフリ・オゼル氏とパン製造業経営者労働組合書記長ジハン・コリヴァル氏は、小規模なパン屋の技術で200グラムのパンは製造できず、大規模なパン製造業者とトルコ・パン製造業者連合会長ハリル・イブラヒム・バルジュ氏のロビイングで新しい決定がなされたと主張した。対するバルジュ氏は、この主張を「たわごと」と評した。

年始からとうとう、パンは250グラムではなく200グラムとなる。これにより、無駄の軽減が図られる。しかし、この決定は論争を生んでいる。小規模なパン屋は困難な状況に置かれ、200グラムのパンは工場生産の「トンネル」と表現されるオーブンでしか製造できないと主張されている。イスタンブル・パン製造業者・パン販売業者組合のファフリ・オゼル会長とパン製造業経営者労働組合のジハン・コリヴァル書記長は、問題を違う角度からみている。両氏は、大規模なパン製造業者とトルコ・パン製造業者連合会長のハリル・イブラヒム・バルジュ氏のロビイングで問題の決定がされたと述べている。

■アンカラからの指示

 パンの重さが落とされることに反対であると述べたファフリ・オゼル会長は次のように述べた。「200グラムのパンを製造できるパン屋はとても少ない。大容量の「トンネル」と表現されるオーブンを持っているところを利する決定だ。小さなオーブンだと、200グラムのパンは質が落ち、無駄になる。なぜなら、小さなオーブンの製造機は、200グラム用ではないからだ。政府は、この決定の際、トルコ・パン製造業者連合のみの話で決めてはならなかった。アンカラから政府がイスタンブルのパンの重さを指示しようとしている。」ジハン・コリヴァル書記長も次のように述べた。「トルコ・パン製造業者連合のハリル・イブラヒム・バルジュ会長は、パン屋を理解していない。彼自身、大規模なパン製造業者である。彼らが製造できるやり方で、法が制定された。」

■混乱を招く

 この決定が消費者にも大きな混乱を招くと述べたジハン・コリヴァル書記長は、次のように続けた。「石窯で作られているパンは、手作業で製造されている。機械ではないので、200グラムのパンの製造は難しい。業務用オーブンでは、なんとか製造できる。この決定で『下限200グラムでパンを製造してもいい、それ以上の重さで製造するのは自由だし、罰金を課さない』と言われた。しかし、消費者はパンを重さで見ない。値段で見る。200グラムのパンが1リラで売られるのに、石窯で製造するパン屋は250グラムのパンを作る。そちらは1.25リラで売られる。消費者の利害に反する。」

■「主張はたわごと。周囲を引っ掻き回している」

 上記の意見について、ハリル・イブラヒム・バルジュ会長へ尋ねた。バルジュ会長は、次のように答えた。「あなたが会った人は、勝手に協会をつくり、記者発表をしているだけだ。ジハン・コリヴァル氏は、現在、パン屋でさえない。80人から90人のメンバーのいる労働組合の書記長だ。最初は、200グラムになるのは歓迎だ、これで無駄がなくなる、といっていた。ファフリ・オゼル氏も自身の店でパンを75クルシュで売っていた際、パンの値段が1.5リラになると言って、メンバーへよく思ってくれるよう努めた一人である。私がロビイングを行って、政府を騙したと言っている。これはたわごとだ。私のパン製造工場はサカリヤにある。300グラムのパンを作っている。製造を続ける。自分の利益のために私は何もやっていない。彼らは周囲を引っ掻き回そうとしているだけだ。」

■「作りたい人はつくり、作りたくない人は作らない」

 誰のパン屋へも200グラムのパンを作りなさいとは言っていないと述べたハリル・イブラヒム・バルジュ氏は、次のように続けた。「消費者が心配をする必要はない。訴訟を起こす必要はない。製造業者組合が料金を提示するのだ。すなわち、オゼル氏が会長である組織だ。200グラムの料金を示せば、組合のパン屋は下限200グラムで、300グラムも400グラムも製造できる。支障はない。作りたくない人は作らない。イスタンブルでは1キロ5リラである。値段は、そもそも、それによっている。」

■「決定撤回のため訴訟を起こす」

 1月1日をもって施行される条例の取り消しに向け月曜日に訴訟を起こすとしたファフリ・オゼル氏は「問題に司法で決着をつける。イスタンブルで250グラムを続けるため、パン屋として共同決定をすることを考えている」と述べた、

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( 翻訳者:甲斐さゆみ )
( 記事ID:43890 )