パン、値上げ
2018年07月26日付 Milliyet 紙


トルコ製パン連盟のハリル・イブラヒム・バルジュ代表は、「パンの値段を15%以上値上げすることはない。キロ当たり5リラのパンの値段が5リラ75クルシュを超えるようなことは起きない。また、トルコ全土で一律の値上げが適用されるということはない」と述べた。

トルコ製パン連盟のバルジュ代表は、連盟本部でパンの値段に関する記者会見を開いた。
パンの値段について、トルコ全土で「ひそかな値上げ、隠れ値上げ」報道がされていることに言及し、次のように語った。

「イスタンブル県でなされたこの報道は、ほとんど事実を反映したものではない。イスタンブルのベシクタシュ、シシュリ、サルイェル地区にある計84の商工会議所に登録されている製パン所では、地区内でのパン不足や、より多くの経費がかかるために価格改定したのであって、それがイスタンブル全体、あるいはトルコ全土で行われたかのように報道されるのは正しくないと考える。

長い間パンは価格改定されておらず、2016年1月以来、トルコのパンの値段は1キロ当たり5リラに定まっている。

2016年1月以後のコストの上昇にもかかわらず、パンは値上げされていない。今後のパンの価格改定(値上げ率)は、15%未満だ。キロ当たり5リラのパンが5リラ75クルシュ以上になることはない。全県に適用される一律価格というものはなく、県ごとに変わるものだ。

パンの値上げは最小限に留まり、また直ちにトルコ全土で適用されるものではない。今日以降、各県の商工会議所に通知書を送り、原価計算が行われ、委員会がこれを評価し、連盟と関税通商省の意見を踏まえながら値段を設定する。値上げが適用されるまでに1ヶ月はかかるだろう。今度設定される価格が、この数年間そうであったように、長く続くよう願っている。」

■業者に耐える余裕はない

「健康的な環境で、衛生基準に沿ったパン製造のためには値上げが必須である。業者にはもう耐える余力がない。我々がこの事実を軽視したら、すぐにパンの品質は劣化するだろう。どんな小麦であろうと、業者は調達できた小麦でパンを作るしかないのだから。

パンの値上げを決めるにあたり、年間のインフレ率を無視することはできない。約2年半後に15%を目安に値上げをすることが妥当であると考えている。これは県ごとに異なるものであり、トルコ全土で一律15%値上げということはない。原価計算と、最後に連盟が調査する各県の状態に応じて値段を設定するものであり、キロ当たり5リラ75クルシュ以上にはならない。」

■アンカラでのパンの値段

バルジュ代表は会見後に報道陣の質問に答えた。
「アンカラでは200グラムのパンが1リラで販売されており、1キロ当たり5リラの値段と対応している。アンカラの業者がパンの値段を220グラムで1リラ25クルシュにすると値上率は13.5%、210グラムなら15%だ。原価計算は県ごとに別々に行われるもので、今の時点でパンの定価を決めることはできない。

今回改定する価格が長く継続するよう、細心の注意を払っている。2002年から今日まで、値上げが毎年は行われなかったことは衆目の一致するところだ。我々も、通産省も、これについては細心の注意を払ってきた。2002年以前は、パンの値段は1年に3回変更されていた。想定外の非常事態が起こらない限り、次の値上げまでに少なくとも1年はかかるだろうと思われる。状況が安定すれば、この期間は2年まで伸ばせるだろう。」

■ゴマ、値上げ

「パンの値上げがスィミット(ごま付きパン)など他の商品にも影響するでしょうか?」との質問に対し、バルジュ代表は、「ゴマの価格はキロ当たり8リラから約11.5リラに上昇した。小麦の値段も同程度上がっており、スィミットの価格に影響した。このため、多くの県でスィミットの値段は1.25リラから1.5リラになっている」と話した。

また、最近はトルコでも「中国産ゴマ」が頻繁に使われていると頻繁に報道されているが、しかし全国では一般的にインド、スーダン産のゴマが使われていることを強調した。

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( 翻訳者:本岡篤也 )
( 記事ID:45128 )