トルコから海外移住、63%増
2019年01月11日付 Cumhuriyet紙

共和人民党(CHP)のウトゥク・チャクロゼルエスキシェヒル県出国会議員は、トルコから国外へ移住した人々の数が63%増加し、移住者数は11万3千人に達したと発表した。移住理由の調査を行う委員会の設立を求めるチャクロゼル議員が国会へ提出した議案は、公正発展党(AKP)の反対票により棄却された。

チャクロゼル議員は、以下のように発言した。「国外へ流出したすべての頭脳は、我が国の高度テクノロジーの低下を意味している。これは科学生産や研究開発、先進産業においても一時停止や衰退を意味している。公共サービスや、健康、教育の質の低下でもあるし、つまりは人類の後退を意味しているのだ。頭脳流出を防ぐために求めた調査委員会が設立されなかったとしても、われわれがすべきことは明確であり、第一に民主主義を改善すること、そして自由と安全が確保された環境を確立することから始めなければならない。」

■1年間で11万3千人が国外へ移住

トルコから国外へ移住した人々の数が昨年11万3千人に到達したと強調したチャクロゼル議員は、さらに以下のように述べた。「この数字はその前年、つまり2017年では6万9千人であり、この1年で63%も増加した。この数字について調べてみると、2016年から2017年の間に国内に移住してきた人々については1~2%程度の増加であった。国外へ移住した人々に関する様々な調査では、重要な要素が浮かび上がっている。移住者の大部分が25歳から35歳の若者であった。ここで重要なのは、それらの人々がよい教育や訓練を受けた仕事のプロであったということだ。例えば、昨年だけで1,000人を超えるエンジニアや医者、研究者らがオランダへ移住申請をしている。さらに、国外へ移住した女性の割合は年々増加しており、37%から42%まで増えた。」

■「民主主義と自由の分野で後退している」

この問題における最も重大な理由の一つが、民主主義や自由の分野における後退であると強調したチャクロゼル議員は、トルコの国際舞台における位置づけについて言及しつつ以下のように発言した。「専制的な体制ができあがってしまった。現政権にパワーバランスを制御するメカニズムはない。トルコの現状を示す指標として、法治国家としては113カ国中101位、報道の自由においては180カ国中157位、国際平和研究所による調査では163カ国中149位だ。メディアによる圧力のもと、市民社会は脅迫され、標的となっている。」

■「ジェム・カプタンオール氏やジェンク・イーテル氏はわが国が育てた人材」

トルコでは何万人もの国民が思想を理由に尋問や逮捕されたり、仕事を解雇されたと話すチャクロゼル議員は、以下のように続けた。「私の故郷であるエスキシェヒルを例に話をしよう。トルコの最も偉大な精神科医であるジェム・カプタンオール氏や何十人もの先生方が、彼らが愛した研究所から去ることを余儀なくされた。アンカル大学からはジェンク・イーテル氏も大学を追放されることになった。彼は『弁護をする』と提案したが、それも阻止された。再び大学に戻るため試験に合格したが、大学側は「学生にはなれない」と伝えた。パスポートも押収された。彼らが一体どうすればいいのだろう?トルコで生活しながら、トルコに残らず世界を見ている。世界中からトルコへエラスムス計画でやってきた研究者らの数は半数にまで減少した。」

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(翻訳者:指宿美穂)
(記事ID:46091)