ニュージーランド、エルドアン発言へさらなる反発
2019年03月20日付 Cumhuriyet 紙


ニュージーランドのウィンストン・ピーターズ外務大臣は、クライストチャーチのモスクで起こった虐殺事件の映像を選挙運動に使用したとして、エルドアン大統領を非難した。

ニュージーランドのウィンストン・ピーターズ副首相兼外務大臣は、月曜日に行った会見において、虐殺がこのような形で政治化することは、「ニュージーランド国民の将来と安全を危険に晒している」と強調し、この状況は特に海外で暮らすニュージーランド国民にとって大きな権利の侵害だと述べた。

ピーターズ氏は今日の会見で、トルコの要請により、イスラム協力機構が金曜日にイスタンブルで行う大規模な集会に参加することを発表した。ピーターズ氏はクライストチャーチの襲撃事件の後に市を訪れたトルコのフアト・オクタイ副大統領とメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣に、(選挙運動に事件の)ビデオが使われたことに対する不快感を個人的に伝えたと述べた。

■エルドアン大統領は事件を生放送で見ていた

ニュージーランドは、極右思想を持つ襲撃者がインターネットに上げた襲撃の映像がネット上で拡散されるのを防ぐため、大変な努力を費やしている。その一方で、エルドアン大統領は週末、生放送された多くのミーティングでこの映像を見ていた。襲撃者が犯行声明でトルコを脅迫したことを強調したエルドアン大統領は、この襲撃はイスラムと、特にトルコに対しなされたものだと述べた。

エルドアン大統領は、3月18日の戦死者追悼日に行われた記念式典でのスピーチで、ニュージーランドでの攻撃について言及した。「率直に述べなければならない。これは個人による事件ではない。組織された事件であることは明白であり、疑いがない」と述べ、「あなた方(ニュージーランド人)の先祖はこの地へ来てはそのまま逃げ帰り、あるいは棺桶に入って帰って行った。あの時と同じ目的で来るのなら来るがいい。我々は祖先にしたのと同じように迎えよう」と話した。

第一次世界大戦の際、大英帝国として組織されたオーストラリア・ニュージーランド連合軍には、オーストラリア人とニュージーランド人の兵士が参加していた。チャナッカレの戦いで死亡した兵士の中には何千人ものオーストラリア人、そしてニュージーランド人がいた。

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( 翻訳者:瀬戸慈弘 )
( 記事ID:46470 )