シリア:米国の撤退とクルド民族主義組織(1)
2019年10月07日付 al-Mudun 紙


■米国は国境から撤退する:トルコとSDFの戦争が始まった?

【本紙】

シリア民主軍(SDF)が伝えたところによれば、月曜日(8日)、ドナルド・トランプ米大統領による許可が下りた数時間後、米軍はシリア-トルコ国境地帯から同軍部隊を撤退した。これは事実上、(トルコ政府によって)近々計画されているシリア北部に対する攻撃に対し、アメリカが「ゴーサイン」を表明したことを意味する。

米国高官は、米軍はタッル・アブヤド市とラアス・アイン市の2か所にある監視所を閉鎖したと述べた。またSDF司令部は声明の中で以下のように述べた。「トルコとのいかなる軍事的緊張の高まりを防いできた我々の惜しみない努力や、国境における安全装置設立に向けた前進のために我々が表してきた柔軟性に関わらず…米軍は自国の義務を果たすことはなく、トルコ国境地帯から軍を撤退させてしまった」。

同司令部は、「シリア北東部におけるトルコの軍事作戦は、我々のイスラーム国との戦争に最大限の消極的影響をもたらし、この数年の安定した状勢によって実現されてきたすべてのものを破壊することになるだろう」と警告した。また「我々は我々自身を防衛するため一瞬たりともためらうことはない。我々はアラブ人、クルド人、シリア・アッシリア人といった我々のすべての民に対し、隊列を組み、祖国を防衛するためトルコの敵意に立ち向かう我々の部隊と共に立つよう呼びかける」と付言した。

SDFの指導部筋はAFP通信に対し「米軍は本日、タッル・アブヤド市とラアス・アイン市の2か所にある国境地帯の拠点から撤退した」と明らかにした。

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( 翻訳者:馬場響 )
( 記事ID:47746 )