シリア:米国の撤退とクルド民族主義組織(2)
2019年10月07日付 al-Mudun 紙


■米国は国境から撤退する:トルコとSDFの戦争が始まった?

【本紙】

この撤退が行われたのは、「数日内にトルコはシリア北部において長らく計画していた作戦を進展させるだろう」としたホワイトハウスの発表から数時間後のことであった。同時に、トルコ国境において、「米軍の武装部隊は作戦を支援せず、介入することもない。イスラーム国の設立したカリフ制に打ち勝った米軍という存在は今日以降、もはや同地域で直接的に集結することはない」と明らかにした。

トルコのレジェップ・タイイプ・エルドアン大統領は、それ以前に電話会談で米国大統領に対し「米国の軍事・治安面の官僚制度が合意の履行に失敗したことに失望した」と伝えていた。この合意はシリア北部・東部の非武装地帯設立に関して両国が8月に批准したものであり、トルコ国境をクルド戦闘員の統治から分断するものであった。

米国による声明は、かつてシリアとイラクの複数の区域を占領していたイスラーム国との戦闘において米国と共闘していた連合に関し、同国の政策が大きな転換し、それらの明白な放棄が意図されたことを意味している。

この声明は、トランプ大統領とエルドアン大統領の電話会談の後に発表され、フランス、ドイツ、その他欧州諸国がイスラーム国に参加した国民に帰国を認めていないこと、また彼らがシリア北部で拘留されていることが批判の対象となった。また同声明は、米国がもたらした敗北から過去2年間に拘留されたイスラーム国の全戦闘員に関し、今後トルコが責任を負うと指摘した。

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( 翻訳者:馬場響 )
( 記事ID:47752 )