キリスト教:困難な状況下で復活祭が開催(4)
2021年05月03日付 al-Quds al-Arabi 紙


■経済面、治安面、政治面、医療面における困難な状況下で、東方教会の復活祭に際した祝祭がアラブ各地で開催される

【諸首都:サアド・イリヤース:本紙、複数メディア】

レバノンでは、正教会宗派にとっての復活祭の折に、週末の休日に政界における休暇が生じた。ミシェル・アウン大統領は「復活の光がレバノンの暗い部分に光を照らし、すべてのレバノン人が現在の危機のトンネルからの出口を通過できること」を望むと語った。サアド・ハリーリー首相は復活祭で、「レバノンが、渦中の危機と困難な状況とを乗り越え、我々が政治、治安、経済的安定をもとにした段階へと進める」よう神に祈願した。一方でハッサーン・ディヤーブ暫定首相は、「復活(祭)には、ゴルゴタの痛みが先行した。レバノン、そしてレバノン人の苦しみは、我々の国に到来し笑顔を取り戻す真の復活に伴い、まもなく終わるだろう」と話した。

ギリシャ正教会のイリヤース・アウダ・ベイルート府大主教は復活祭の説教で、「問題は財政的あるいは経済的なだけではなく、実存的なものになった。なぜなら国政を担う者たちは、国家にわずかに残ったものを自らの利益を守るために浪費し、その一部はレバノンを、精神を腐敗させ、その乱用者を狂わせるような禁制品の導入口としたからである」と意見を表した。加えて「我々が必要としているのは、法を適用し、責任を負い、国家の尊厳や公共の利益を攻撃するすべての者たちを罰するような政府である」と述べた。

一方、マロン派総主教である聖ビシャーラ・ブトルス・ラーイー枢機卿は「我々が苦言を呈しているのは、組閣、議会選挙と大統領選挙が妨害され、憲法の遵守が妨げられていることである」と述べた。

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( 翻訳者:YA )
( 記事ID:51002 )