パレスチナ:パレスチナ問題は世界の矛盾を暴く?(1)
2021年05月19日付 al-Quds al-Arabi 紙


■パレスチナ問題は世界の矛盾を明らかにする?

【本紙】

イスラエルの旗を掲げたオーストリアは、同国の態度が国際政治の原則と矛盾するとの批判を受け、同様の行動をとった理由を明らかにしないまま、この恥ずべき行為を取りやめた。一方、ドイツは「イスラエルの自衛権」への支持を表明し、同国指導者のアンゲラ・メルケル首相はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と連絡をとっていた。しかしその後、同国は状況を再調整するため、イスラエルおよびパレスチナの高官らとの会談に向けてハイコ・マース外務大臣を派遣することを決定した。

フランスはパレスチナ人を支援するデモを禁止したヨーロッパ唯一の主要国であったが、エジプトおよびヨルダンとの連携のもとで、国連安全保障理事会において、停戦を求める決議案をパートナー諸国に提出した。また、フランスのエマニュエル・マクロン大統領はエジプトのアブドゥルファッターフ・シーシー大統領に加え、現在、安保理での議席を有するチュニジアのカイス・サイード大統領と会談した。そしてフランスのジャン・カステックス首相はイスラエルに対し「ガザへの援助の迅速かつ障害なき到達を保障すること」を要求した。

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( 翻訳者:本多香奈 )
( 記事ID:51093 )