イスラエル:パレスチナ問題は世界の矛盾を暴く?(2)
2021年05月19日付 al-Quds al-Arabi 紙


■パレスチナ問題は世界の矛盾を明らかにする?

【本紙】

アメリカ合衆国は停戦を要求する国連安保理決議の発表を3度妨げ、同国のジョー・バイデン大統領はガザ侵略以降、ネタニヤフ大統領と何度も連絡を取ってきた。しかし同大統領は4度目の連絡のなかで、イスラエル大統領に対し、「停戦の実現に向けて、今日(18日)は大幅な緊張緩和がなされることを期待している」と伝えた。

イスラエルの侵略をめぐる一連の矛盾は、当然のようにアラブ諸国にも広がった。その一方でこれらの国のほとんどは、本心であれ偽善であれ、パレスチナ人との連帯を示した。この文脈において注目すべき点は、エジプト大統領がガザ地区のインフラ復旧支援のために五億ドルを割り当てると発表したことだった。そうしたアラブの公式の立場は、パレスチナ問題をめぐる態度に関連して、市民と統治者らの間に「深い亀裂」が存在することを明らかにした。アラブ人全体の間にエルサレムとガザの住民、パレスチナ人との連帯が広がり始めるやいなや、アラブ当局者らの心に恐怖が満ちてきたことが見て取れた。それはデモや連帯活動が禁止されるほどだった。

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( 翻訳者:本多香奈 )
( 記事ID:51094 )