女性会社幹部30%増へ、行動計画
2021年06月05日付 Milliyet紙

 トルコ企業の経営陣における女性幹部の増加を目的として公的機関、民間機関及びNGOの協力において行動計画が準備されている一方で、候補者人材のプールの作成から意識の向上までを示すロードマップによって、経営組織における女性の割合を最低でも30%増加できると想定されている。


 経営陣の女性割合の増加に関するロードマップの準備について、家族労働社会サービス省、欧州復興開発銀行(EBRD)、トルコ資本市場委員会(SPK)、イスタンブル証券取引所、国際金融公社(IFC)、トルコ産業実業家協会(TÜSİAD)、トルコ商工会議所・商品取引所連合(TOBB)、トルコ30%クラブ、国連グローバル・コンタクト・ネットワーク・トルコ、トルコ企業経営組合、女性起業家組合(KAGİDER)、女性企業役員およびサバンジュ大学独立女性役員プラットフォームが加わった。


 ロードマップ適用のため、運営グループに属して協力する上記の組織や連合はいくつかの事項の実現について合意に至った。
 実現する事項の範囲内で経営陣には異なる視点や経験、女性幹部就任の有用性についての意識を向上させる。教育、証明、訓練プログラムを通じて「経営陣就任の準備ができた」女性候補人材のプールを広げ、可視化していく。
 経営陣就任の準備ができた女性たちがもつスキルや能力を企業が考慮することを示した「経営幹部選出ツールキット」が準備される。
 一方で能力のある優秀な女性役員によって活動的な運営組織が作られるように手助けし、奨励する目的で実現可能な整備と法的文書が策定される。


◾️「計画によって決定機関へと昇進する女性の道が開かれる」

 計画の調整をおこなうサバンジュ大学企業経営フォーラムの局長であるメルサ・アララト博士はアナトリア通信記者に対する発表において、計画の最終目的はトルコの人々にオープンかつ経済的な観点から重要企業がより良い経営基盤を得ることと女性のキャリア形成を容易にすることであると話した。

 アララト博士はこの二つの目的を達成するために企業の経営組織において能力のある優秀な女性役員増加を目指すと話し、「意識した、あるいは無意識の差別が原因で企業の決定機関へと昇進できない女性たちの道が切り開かれるだけでなく、決定機関への女性幹部就任は女性労働者の経済的生活を助け、より広く有能な人材プールを経済にもたらします。」と述べた。

 アララト博士は計画の結果として発表されるロードマップによってお互いをサポートする様々なプログラムを提案されると説明し、これらのプログラムの実装はまもなく開始されると明かした。

 アララト博士はプログラム実施中には目的を定め、進捗状況を追跡できると強調し、以下のように述べた。

「キャリアアップにおける性別に基づく偏見を一掃し、女性と男性に等しい機会が与えられることが重要です。我が国の初就職において、大学卒業した男女比は互いに近いけれど、年を経るにつれて上の階級にすすむ女性は段々と減少してみえます。この原因は自覚した、あるいは無自覚の差別です。計画はこれに焦点を当てたものです。別の理由としては、女性の出産や社会によって決めつけられた役割が彼女たちのキャリア形成への積極的参加の障害になっているためです。社会的な基盤構造や法の整備を行なって、母になることを選ぶ女性のキャリア形成への積極的な参加を容易にする必要があります。このことについて政府や雇用主に責任があるのです。」

◾️「女性幹部の割合と企業の財務業績は比例する」

 メルサ・アララト博士は女性幹部の割合が企業の財政的、社会的、環境的パフォーマンスと比例していて、この指標は前向きな影響を持つと主張した。


 アララト博士は企業上層部に一人か二人の女性が就任している程度ではこの結果には到達できないと強調し、女性たちが上層決定機関に属することで、模範となり、女性たちが高く目標を設定し、企業方針におけるより積極的な参加や平等を推進する方針を採用する点から重要であると話した。

 アララト博士は調査は女性たちが男性たちと異なる能力と視点をもっていることを示していると指摘し、「女性たちは男性たちに比べてより解析的、倫理的で、よりステークホルダーに目を向け、伝統を重視せずに、より長い目で見て考えると示す研究もあります。男性と女性がともに就任した決定機関はより社会的視点を重視した決定をすることを裏付ける研究もあります。すなわち目的はアマゾンから成る経営組織ではなく、異なる視点を一堂に集めて決して能力評価を放棄されない、その決定が社会全体に及ぼす影響を評価されうる決定機関を…」と話した。


 アララト博士は進行する仕事に積極的に参加する場合、経営組織での女性割合の増加に最低30%貢献できると考えられると話し、最終目標は5割増加させる方向でなければならないと語った。
 アララト博士は新型コロナウィルス感染拡大防止プロセスにおいて、女性の労働者の割合はだんだんと減少していると示し、説明を以下のように締めくくった。

「感染拡大はあらゆる国で女性によくない影響を及ぼしました。退職者の多くは女性でした。病人の看護や家事や負担が増加し、女性たちの肩により多くのしかかったのです。家庭内暴力事件が全世界で増加しました。とても多くの女性が増加する家事や子供の世話という負担によって仕事を維持できず、キャリアから離れました。この状況があらゆる国際機関で話題になっています。まず雇用主がこの状況を認識しなければなりません。このために私たちは調査を行い、結果を企業に広めています。多くの企業が女性たちの増加する負担を知って、彼女たちを支える努力をしています。感染拡大と災害は不平等を明るみに出したことで重要な役割を果たしています。この感染拡大においてはこうなりました。」

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(翻訳者:伊藤梓子)
(記事ID:51154)