シリア:アサド政権との関係正常化をめぐる湾岸各国の立場(レポート)(1)
2021年11月13日付 その他 - al-Souria.net 紙


■アサド政権に対する湾岸諸国の立場とは?

【スーリーヤ・ネット】

アラブ首長国連邦(UAE)のアブドゥッラー・ビン・ザーイド外相は、シリアの首都ダマスカスを訪れ、同国政権のトップであるバッシャール・アサド大統領と面会した。これは2011年以来の両国間で初となる進展のかたちであり、シリアの政治シーンが次なる段階で受け入れる可能性がある新たなステージについて議論するための扉が開かれることとなった。

この進展はシリア政権が10年前に開始した戦争によって苦しんでいるシリア人たちに利益をもたらすことはないが、アサド大統領にとってはより有益となる。そしてほとんどのデータは、彼が国際的・地域的孤立の打破につながる「アラブ的正常化の駅」にこれまで以上に近づいたことを示している。

UAEがアサド政権との新たな政策を打ち立てようとするならば、注意は必然的に残る湾岸諸国へと向くことになる。彼らはUAE政府の前例に従うのか、あるいは何年も前から(シリアに向かって)維持し続けている態度に固執するのか?

シリア革命における諸事件が発生した当初、湾岸諸国はシリア問題に関して重要な役割を果たしてきた。そしてそれは政治的あるいは軍事的なかたちで、アサド政権に対抗する現場の諸派閥を支援することによって体現された。

現状においてオブザーバーたちは、UAE以外の湾岸諸国も正常化の当事者になるであろうことには一致しているが、いくつかの異なる見解が存在する。一つ目は、現在の政局に関連するものであり、二つ目はアサド大統領とその政権が得た(その転覆を要求したすべての人々を殺害した数年後であるという)イメージにいかに対処するかに関連するものである。

そこで当サイトのチームは、ここ数年の間に湾岸諸国によってとられてきた顕著な立場を検討することにより、彼らがアサド政権との関係性をめぐって目下辿っている経路を明らかにしてみたい。

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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:51824 )