シリア:ユーフラテス川東域での緊張化、トルコとロシアの圧力に挟まれたシリア民主軍の運命とは?(1)
2021年11月22日付 その他 - al-Souria.net 紙


■トルコとロシアの圧力に挟まれるシリア民主軍

【スーリーヤ・ネット】

トルコがシリア民主軍(SDF)のシリア北東部における主力部隊である人民防衛隊に対する軍事作戦を開始すると警鐘を鳴らすなか、SDFの政治母体であるシリア民主評議会(SDC)とアサド政権の間では、ロシア政府による監視と後援のもとで停滞した交渉が展開されている。

過去数週間、SDFに対するトルコの脅威が増大し、それに付随して同国の潜在的な軍事作戦を喧伝するようなメディア・キャンペーンが展開されるなか、クルディスタン労働者党(PKK)の衛星諸組織を筆頭とするクルド民族主義勢力は、再交渉の可能性をめぐって歩み寄りの姿勢を盛んに見せるようになった。彼らは双方にとって都合のよい形式に到達することを求め、アサド政権との対話の扉を開いたのである。以前両者の間でもたれた交渉は失敗に終わり、結果を生むことはなかった。アサド政権が地域全体を支配下に置くことに固執したためであり、 またそれはSDFを解体したうえで政権軍に吸収することを希望した。しかしこの望みはSDF側によって拒否された。

クルド民族主義勢力の責任者たちが発した声明は、アサド政権に近いワタン紙が発したものを除き、同政権による公的な沈黙によって迎えられた。同紙は2021年11月7日付の紙面において、トルコによる潜在的な軍事作戦を停止させることを目的としてタッル・タムルおよびアイン・イーサーに政権軍を展開するための合意について、「シリア・アラブ軍の代表団とSDF指導部の間で複数の会合がもたれたが、現在までに特筆すべき成果は生じていない」と報じた。

(2)に進む

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:51862 )